百万石まつりの夜の横笛ライトアップ
タクシー業界が1年で一番忙しい日らしい
ある日のこと、金沢駅前の某ホテルのロビーでこのチラシを見つけて、ふと手に取った。
あぁ、兼六園のライトアップねぇ・・・。年に何回かやっているのは知っていた。今回のやつは「初夏の段」というやつで、6/6土曜日の1日限りらしい。
そして、ライトアップ演奏会?というのもやるらしい。和装の女性が横笛を吹く写真のよこに「和舟からの湖上演奏」と書いてある。ふ~ん、あんがい風流なイベントをやるんだね。
ん?、6/6土曜日ということ百万石まつりの夜じゃん。関連行事なのかな?。人混みは好きじゃないから腰は引けてるが「和舟からの湖上演奏」というキーワードに、珍しく引っかかったのかもしれない。

そもそも「ライトアップ」というやつに驚いたのは、桜の時期の京都の夜が最初だった。想像を超える規模の仕掛けは、昼とは違った美しさや楽しさを演出していた。まだコロナ渦で日中は静かな京都が、夜のライトアップ(寺社)だけは若い人で溢れていたのだ。
それ以降は、旅先のライトアップ系の企画をしばしばチェックするようになった。面白いのは「冬」だ。観光地のオフシーズン対策なのかな?。ライトアップイベントってやつはどこも面白くて、もはや定番イベントになっている。どちらかといえば若者のイベントってことだと思う。
ちなみに、何年か前に兼六園のそれを見に行ったのだが、満足できずに帰ってきたことがある(ちょっと残念だった)。人々が楽しみに集うのは、木々にライトを当てるだけではなく、演出とか関連イベントの充実なのだと思う。
今年の兼六園のライトアップはどう進化したのだろうか。チラシの写真はきれいだから、ちょっとだけ期待してしまった。で、百万石祭りの行列が終了する時刻をめがけて金沢駅へと向かうことにした。
ライトアップは日没後(日没は19時頃)だから、香林坊あたりで夕食を済ませて、金沢城址から兼六園へと歩くつもりだ。

夕方の5時過ぎだが、まだまだ交通規制は残っていた。バスは規制エリアの外周を迂回するだけだから誰もが徒歩だ。金沢駅へ向かう人、そして(僕たちのように)これから繁華街へ向かう人が交差する感じだ。人は多いが混雑ってほどでもない。
さすがに近江町には人がいなかった。そして香林坊へと歩くとき(ちょっと気になって)一本裏の道で尾山神社を経由することにした。まぁこれがまずい選択だった。
尾山神社の参道や裏道にはたくさんの屋台が並んでいて、前へ進めないほど混雑していた。神門前の階段もすげ~状態だ。そもそも道幅が狭いから、もう無茶苦茶な感じで笑うしかなかった。
実は、この屋台は延々と続くのだ。そのまま千石通りから広坂通りへと、つまり四校記念公園(中央公園)をぐるりと取り巻くように、延々と続いていた。一日限りの屋台ストリートってことなのかな?。
香林坊までの夕方の散歩のつもりだったが、そんなこんなで想定よりはるかに疲れてしまった感じだ。お目当ての店で天ぷらを食べて、日没までしばし休憩だ。まだまだ散歩は続くからビールは1杯だけ、と思っていたのだが、ついついワインも飲んでしまった笑。

玉泉院丸庭園あたりで日没を待った。空が少しだけ夕焼けに染まり始めた感じかな。とはいえ(当たり前だが)日没になってもすぐに暗くなる訳じゃないから、ここでのライトアップはスルーして、橋爪門から石川門へと向かうことにした。
ライトアップされた石垣や城壁はそれなりに美しいとは思うが、もう少し暗くなってからが見頃ってことだと思う。わずか10分ほどのズレだが、せっかちくんは、時刻をちょっと失敗したのだ笑。
石川門を抜け、兼六園へ入った。春の桜の夜より人出は多い気がする。専用に設定された経路を進む仕組みだ。ようやく暗くなったから、照明が際立つ。
湖上演奏の会場、つまり霞ヶ池の周囲は人で溢れていた。時刻はちょうど20時、2回目のステージが始まった。暗闇の向こうから笛の音が聴こえ、スポットライトを浴びた和舟がゆっくり湖上を進んでいく。
舟は霞ケ池の周囲に沿って進むから、観客は誰もが目の前を通るタイミングを狙ってスマホを掲げていた。もちろん僕もだ笑。
▲ライトアップ初夏の段のアルバム7枚スライド
百万石まつりの余韻は帰路も続いていた。しいのき迎賓館の芝生広場も賑わっていた(キッチンカーだ)。そして四校公園の屋台ストリートが凄かった。もうすぐ9時だというのに中高生たちでいっぱいだった。
牛タンの串焼きとかケバブサンドの店前にはひときわたくさんの人がいた。まぁ、売ってるものが今っぽいんだね。やっぱり「お祭りの夜の屋台」っていうやつは、今も昔も彼らのパラダイスなのだ。この日だけはパパもママも許してくれるってことかな笑。
夜の片町はいつもの土曜日のような人出だった。とはいえバス停だけは人だかりだ。規制は終わって再開するバスを待つ人たちだ。とはいえ到着し始めたバスはほぼ満席だから、なかなか乗れない。乗ってもギューギュー詰めだろう。
片町のタクシー乗り場も長い行列だった。意外だったのはベビーカーの人たちが何組も並んでいることだ。そうか、バスには乗れないのだ。あんな状態のバスには幼児もベビーカーも不向きってことかな。
ようやく乗ったタクシーの運転手さんによれば、百万石まつり当日のタクシーは1年で一番忙しいのだそうだ。なるほどなぁ、人出が多いというより、他の交通機関が止まってしまうって、そんなことなんだなぁ。









