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2020年07月31日

大事な仲間が集まってくれた(前編)

今回は、とある27期メンバーの「少し変化球の」昼の飲み会のハナシだ。公式ホームページのカテゴリーでは「食う見る遊ぶ」のページに入ることになる。B面企画の中でも、規模が小さく、つまり参加者が少ないものを紹介するカテゴリーだ。規模が大きくなれば「B面ニュース」となるし、4年に一度の定例のパーティーは「A面ニュース」に載ることになる。参加者6人だけの、たかが飲み会のハナシなのだが、熟慮の末に実行した真面目な企画だ。だから、記事も真面目な内容になっている(笑)。
みんなどうしてる?。僕たちは元気にやってる。その日が来たら、また27期みんなで集まろう。そんな、ささやかな願いを込めた企画だ。記事に出てくる仲間は、写真や映像の撮影のたびに「マスクを取れ」と言われながら、ポーズしていた(悲)。マスクでは誰だか分からないし、楽しい表情も伝わらないからだ。ちなみに、この「前編」は真面目編みたいなものなので、静かな内容にしてあるのだが、バカな仲間たちの楽しい横顔編の方は「後編」に載せることにした。今回は、その両方にお付き合いいただきたい。

梅雨明けが遅れたスポーツの日、時刻はもうすぐ13時になる。金沢駅前の、とある「駐車場」にZ団2016のメンバーが集まった。マスク越しに、おう、久しぶり、元気だった?などと、戸惑い気味に、どうでもいいような会話を、繰り返し交わす。駐車場なのに、全員が徒歩だ(笑)。なぜなら、いまからここで「昼の飲み会」を始めるからだ。つまり飲み会の会場は、この「駐車場」だった。
会場の駐車場には、イスやテーブルなどがセットされている。横にはBBQコンロや七輪が置かれ、炭や薪(まき)が積まれている。キャンプ専用のチェアやハンモック、そしてギターが用意してあって、なかなかアイデア豊かだ(笑)。ギターは僕のリクエストなのだが、どうやら店長個人のものを持ってきてくれたらしい、感謝だ。
駐車場とはいえ、グラスを冷やす冷蔵庫や、ワインなどもセットしてある。キャンプ用の水のタンクを「手洗い水」として置いてあったり、消毒用のアルコールスプレーも用意されていた。風も、それなりに通るのだが、扇風機も用意してあった。駐車場だから、道路から丸見えなのだが、短いシェードで目線を切ってあった。これでさらし者になることはない(笑)。

駐車場がいいんだ、駐車場での同窓会みたいなことなんだ、まぁ「同窓会の新常態」の実験かなぁ(笑)、という、ややこしい僕の申し入れを、店長たちは大事にかなえてくれた。まぁこの店にとっても実験的なのは間違いない。店の全ての料理を、ここで食べることができるし、利用客が自分で作るアイデア料理も、楽しく追加されていた。まるでキャンプのようなものだ。しかも、準備も後片付けもいらないから、とても楽ちんだ(笑)。
遅れてくるやつもいるのだが、とりあえず冷えた生ビールで乾杯だ。楽しい時間が始まった。いつもの近況報告から始まるのだが、ハナシに統一性はないから、あちこちでバラバラになってやり取りする。とっておきのネタ話も、たくさんある(笑)。みんな、いつものような顔をして笑っている。こんな表情は、ずいぶん昔のバカをやっていた頃と、なんにも変わらない。あれから40年も経っているのに、今日も、またバカなことをやっている(笑)。あの時と違うのは、体型とマスク姿かな。

7月7日の七夕の日、特にこの日に意味はないのだが、Z団の仲間たちに呼びかけることにした。とはいえ、仲がいいのにグループLINEもない(笑)。まぁあったところで使うことはないかもしれない。実は、めったに会うことはないし、一斉連絡することなど、ほとんどないからだ。でも、こんなときに頼りにするのは、やはりこのメンバーだ。と、Z団2016の一人一人の顔を思い出しながら、個別のLINEにメッセージを送付した。そして人数分それを繰り返した(笑)。
2月の末に軽井沢大会の中止を発表してから、27期のB面活動は、(僕たちが主催するものは)すべて止まったままになっている。まぁ、そもそも遊びの企画だから、不要不急の代名詞みたいなものだ。緊急事態宣言が解除されたら、また集まれるかなぁ、などと考えたこともあったが、いったん萎んだ企画魂や実行力は、そう簡単には戻らなかった。世の中の大半がそうであるように、解除のあとも、家族での外食はともかく、多人数の行事も、ましてや飲み会などは、不謹慎の典型のようなものに思えた。自分で出かけるならともかく、他人を誘う勇気は、なかなか湧かなかった。
常任幹事ふたりの定期的な会合は、短い時間だが復活していた。だから、こんな状況下でもやれる企画を、絞り出すように用意して意見交換した。やれる人、来れる人だけでやろうよ、といったん合意するのだが、結局、実現することはなかった。たかが遊びなのに腰が重い。いつも前向きな僕だが、躊躇はなかなか晴れないものだ。大事なB面は、なかなか復活できなかった。そして、ようやく7月になって、思いついた。あの頃のように「Z団2016」の仲間たちに声を掛けよう。

公式ホームページの編集後記は、260編近くになるのだが、その第3回に、この「Z団2016」が登場している。公式サイトをリニューアルしたばかりのときだ。27期の同窓会に新しい風を吹かせたくて、B面と名付けた小さな遊びの企画を、矢継ぎ早に紹介しようとしていた。そのとき声を掛け、考えに賛同してもらい、みんなで京都や伊勢志摩などに出かけて行った。時間もお金もかかった。みんな、けっこう無理して参加してくれたと思う。記事を書くときに、旅のナビゲーターとして、なんとなく付けた名前が「Z団2016」だった(笑)。
日頃は、めったに会わない彼らだが、僕にとっては無理を言える、そして頼りになる仲間たちだ。だから、B面の遊び企画の「復活」は、また彼らと始めようと思った。送ったメッセージは、そんな考えを伝えたかったから長文になった。彼らのLINE画面に、僕からのメッセージの大きなボックスが3つ並んだ(笑)。そんなZ団のメンバーから、次々に返信が入った。O島の企画を待ってたよ。賛成する。だからやろうよ。そんな短い返信なのだが、いまの僕には、とても嬉しかった。

いつものことだが、予定があって来れなかった仲間に電話する。酔うと、別の同級生への電話もしたくなる。昔のワルサを引っ張り出して笑い合う。酔わないように昼にしたのに、これはいつもの光景だった(笑)。今回ようやく、Z団2016のグループLINEも、新しくここで始めた。そして、駐車場の四隅に広がって、6人の顔を一度に眺めながら、「グループビデオ通話」の練習をしてみた。オンライン飲み会の練習のつもりだ(笑)。この機能は、最大200人まで可能なのだそうだ。何かに使えるかもしれない。でも画面に映っているのは、おっさんの顔ばかりなので、かわいらしさはゼロだ。人様には見せられないな。
M岡Yくんが、置いてあったギターを引っ張り出してきた。昔のように「歌の時間」の始まりだ(笑)。あのころと違って、歌詞はなかなか出てこないし、ギターの方も大変そうだが、みんなで、「俺にとっての青春ソング」を順に歌い続けた。仲間のおかげで、とても楽しい時間になった。企画の段階では、まだトンネルの中で、暗い暗い坂道を、行ったり来たりするような、じめじめした時間が、ず~っと流れていた。どうやらやっと出口らしい。やっぱり、仲間はいいものだ。先のことは分からないのだが、今年も、なんとか諦めずに27期の忘年会を実施できないものかと考えている。調子に乗るつもりはないが「外」ならどうにかなるのかなぁ。でも冬に外でと言ったら怒られそうだ(笑)。まぁアイデアはいろいろあるのだが、今度は何とか27期のみんなの笑顔を見たいものだ。

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