散歩の途中で「10月の秋景色を探して」
今日は2着だ。これでイライラ待たずに食べれる。ウエイティングリストに名前を書いてひと安心した。まだオープン時刻の1時間前だというのに、1着の先客(1番目の人)がいることにも驚いた。店前にも駐車場にも誰もいないから、1着の人は名前だけ書いて、どこかへ出かけたのだろう。僕たちと考えていることはおんなじだ(笑)。
この蕎麦屋は鶴来の里山にあって、いまのところ石川県で一番人気の店だ。かれこれ20年以上通っているが、最近の人気は異常なほどで、開店の30分前に並んだくらいでは、1回転目には入れない。オープン時刻に来たとしたら、軽く1時間以上の待ち時間になるはずだ。だから、最近は1時間前に名前を書いて、そのあいだに周囲の散歩をすることにしている。散歩に疲れたら本を読むので、文庫本を忘れてはいけない(笑)。
今日は一日、あちこち歩いて鶴来の里山の写真を撮ろうと思う。秋のSNS企画の真っ最中だ(笑)。
スライド写真6枚
店の周囲は、もう馴染みの散歩ルートなので、その春夏秋冬の景色は何となく知っている。だから今日も、少し先の「ふれあい昆虫館」まで歩くことにした。最近のお気に入りの場所だ。裏の小学校の花壇には季節の花が咲いていて、近隣の農家の敷地には、いちじく?や色づいた柿が見てとれる。今日は天気も良くて、空がきれいだ。
昆虫館の周囲の桜並木は、一足先に色づき始めた。桜の紅葉は遠くから見るときれいなのだが、近寄っても美しくは見えない(笑)。さかんにシャッターを切ったが、あまりよい写真にはならないかもしれない。
散歩でおなかをすかして、旨い蕎麦をパクついた。鴨せいろ、出汁巻き、天ぷらが定番のメニューだ。いつもこれなのだが、不思議と飽きることがない。あたたかい鴨汁にホッとするし、旬の「むかご」の天ぷらに秋を感じる。やっぱりここの蕎麦が一番だ。
スライド写真8枚
白山さん(白山比咩神社)の駐車場にクルマを停めた。まだ10月だから紅葉シーズンとは言えないが、今日はここから周辺を散策して「10月の秋景色」を探すつもりだ。どうやら七五三だ。境内には可愛い衣装の子供たちがとても多い。神門から本殿へ向い、作法通りご挨拶を済ませ、南参道から樹木公園へと向かった。境内のその途中に禊場(みそぎば)と呼ばれる静かな場所があるのだが、滝や透き通った池などがあって、神聖な気持ちになれる。
目当ての樹木公園の駐車場あたりは、すでに黄色に染まって素晴らしかったが、やはり時期的には早くて、園内の木々はむしろ緑がきれいな状態のままだ。うっそうとした巨木の林に明るい日差しが降りている様に感嘆していた。
境内に戻って、今度は表参道を往復することにした。この石段の参道には不思議な空気感があって大好きだ。ふと途中の「滝」に目が行った。美しい滝(琵琶滝というらしい)なのだが初めて見たような感じだ。頭上に広がる巨木の枝ぶりの中に、たくさんの「もみじ」の木を見つけた。まだ薄っすらと色づき始めたばかりだが、ピークには美しい紅葉のトンネルになるのかもしれない。今年こそ観に来ようか。
スライド写真7枚
歩き疲れたので、今日は境内に隣接する甘味処でいっぷくだ。隣の和田屋さんの姉妹店で、あの楽しい絵手紙風のメニューを使っている。注文した草餅のぜんざいと小豆かんてんは、いずれも素朴な手作りの味だった。こんなにしっかり「よもぎ」の味を感じる草餅も久しぶりだと思った。まぁ今日の締めにはぴったりだ。食欲の秋だ、とはいえ、さっきも蕎麦を食べたばかりだから、僕の散歩はダイエットには不向きなんだと思う(笑)。
帰り道に、紅葉の落ち葉を探した。なるべくきれいなやつがいい。去年の同じ週に撮った落ち葉の写真があって、それと比べてみたくなったからだ。自宅に戻って、一緒に拾ったどんぐり?も並べて撮影しながら、去年の今頃を思い出していた。1年前の散歩より、今年の方が明らかに頑張って歩いた。小さな秋を探して撮った写真もすいぶん多い。それもこれもSNS企画のせいだ(笑)。去年と今年の落ち葉の写真にさほど差はないのだが、充実感は段違いだ。あぁ疲れた。
スライド写真6枚