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2021年12月17日

放課後、どこで何してた?

久しぶりのA面ニュースをお届けします。今回は情報として登場している「キーワード」についての話です。
前回(8月)の記事では「中学校」と「部活」というキーワードを紹介しましたね。実行委員会の討議には、まだ結論や発表を急いでいない事柄も多いのですが、A面の広報として「その経過」をお伝えすることにしています。決定していない部分ははっきり書けないので「キーワード」と称して紹介しようとしているわけです。概ね、その取材の段階で実行委員会が討議していた「コトバ」を指しているのですが、今回は、少し深掘りしてみたいと思います。
場所には記憶がある
11月のある日、実行委員が珍しく「みきやん」に集合しました。月イチの討議の日でした。いつもと違う会場を選んだのは、討議が終わったら、軽い懇親会をするためでした。時期的には「忘年会企画」の頃でしたから、一足先に忘年会みたいな時間を持とうということです。
そのときに、新しいキーワードが出てきました。「放課後」とか「場所の記憶」とか、そんなコトバです。まぁ簡単に言えば「放課後はどこにいた?」という質問に、みんなは何を思い出すんだろう、そんな視点です。
部活をやっていた人なら、部室とか、体育館やグランドを思い浮かべるのでしょうか。でも、この日みんなが思い出したのは「〇〇君の部屋」とか、「あの店」とか、どこそこの「喫茶〇〇」でした。あいつと一緒にいたなぁとか、〇〇やってたなぁとか、そんな記憶ばかりでした。
さらに話は転がり、通学の電車の中、バス亭、合宿のときの食事を頼んでいた店の話になっていきました。当時、その場所で「やっていたこと」については、秘密(笑)もあるので、ここに書けないのですが、やはり「場所」には記憶が眠っているのです。その後も「放課後」と「あの場所」の会話は続いて、桜丘の同級生と出会った中学の頃や、統廃合された小学校のハナシにまで遡って楽しそうに笑う参加者を見ながら、自分の記憶を掘り起こすような時間になりました。

もう当たり前のイメージでしょうが、A面の当日は「3年生クラス」の単位で始まります。もとより卒業アルバムや同窓生名簿も3年生クラスですから、これが一番自然なんです。当日の受付も、テーブルもすべて「3年生クラス」、そんな印象が強いと思います。かつては、シャッフルという合言葉で「2年生や1年生のときのクラス」へと席替えして、そんな時間を楽しむ企画もやっていました。いずれにしても「クラスの単位」がA面当日の基本形ですし、それは今も変わりません。
その後、この単位とは違う企画が生まれていきました。今の表現で言えば「1の部」や「3の部」のことです。真ん中の「2の部」は恒例のパーティーなのですが、昼間に(1の部に)にスポーツ(高校時代のスポーツ大会)をやろうとか、K-Dreamのミニコンサートをやろうという企画でした。そして、バラバラだった2次会も、ちゃんと「3の部」として計画的に実行しよう、となっていきました。参加したい人だけでもいいから、そんな時間を持とうと、かつての実行委員会が企画実行してきたことなのですが、実は、これが「B面」の源流です。B面は、この「3年生クラス単位」とは違う組み合わせから生まれた独特の同窓会スタイルなんです。
つまり、4年に1度のA面の1日のなかに、A面の時間とB面の時間が配置されているのです。こうやって生まれたB面は、正式な名前をつけて、単独の企画として(還暦クラス会として)デビューしました。その後はみなさんご存知の通り、大小さまざまな企画が(別日程で)実施されるようになりました。クラス会のような大型のB面企画もあれば、意気投合した人たちが集まる小さな単位のB面もたくさん生まれるようになりました。

未来へのきっかけを作りたい
さて、以前のA面ニュースに「中学校」とか「部活」というキーワードを紹介しました。その記事を読んだ人たちから「素直な疑問」を受け取りました。高校の同窓会なのに、なぜ中学校なの?、私は部活をしてなかったんだけど、その時間はどこに座るの?、そんな、ごく当たり前の疑問でした。キーワードとして書いたコトバですが、27期同窓会を大事にする人たちにとっては、ピンとこなかったのです。いわゆるコンテクスト(文脈、背景)が分からないわけで、広報としては、説明が不十分だったと反省しています。
実行委員会の討議を、編集人の立場で取材するなら、A面の当日に、次の未来へつががる「小さなきっかけ」を作りたい、中学とか部活の単位にはその可能性(B面の可能性)がある。彼らはそう考えてるのだと思います。そもそも、テーブル配置や人数配分などはこれからの討議課題で、まだ決まっていません(笑)。同じ中学の人が当日何人参加するのかは不明ですし、それは部活も(いわゆる帰宅部も)同じです。
もしかすると、何中学とか何部だったとか、そんな「どこに所属していたか」より、何していたのか、の方が面白いかもしれません。

過去もそうですが、A面には、しばしば「絆」というコトバが登場しますね。一般的には、高校のクラスで出会って、3年間で絆が深まった、というイメージでしょうか。でも実際にはもっともっと多彩なケースがあるのだと思います。
身近な例で申し訳ないのですが、しばしば登場するZ団という同級生の集団は、高校時代に出会いましたが、絆が生まれたのは、むしろ卒業後のことです。一方で、同じ中学校のときに「出会いやきっかけ」があって、高校時代に絆を深めた人たちも多いことでしょう。また、クラスの単位というより、部活や放課後の過ごし方の中から、仲良くなった例は、もっと多いようにも思います。もしかすると、大学時代の東京や関西という共通点で交流が始まったケースもあることでしょう。

経緯は違いますが、今の東京27期や関西27期も、当時の実行委員会が種をまいたり、再会の後押しをしたのは間違いありません。それもこれも、27期同窓会の特徴らしい考え方だと思います。当日の1の部や3の部の限られた時間で、全てのことが整うわけではないので、その場を「未来へのキッカケ≒種まき」の時間にしたい、彼らはそう考えているのだと思います。
だから僕は、来年〇月〇日に「27期の〇〇中学同窓会をやろうぜ」とか、「あの場所にあのメンバーで集まってみるか」とか、「部活のOB会を始めよう」とか、そんな会話になることを祈っています。まぁ編集人の僕からすると、そんな素敵なB面企画は嬉しい限りです(笑)。

長々と書きましたが、テーマやキーワードが、どんな仕組みや形式で表現されるのか、まだ最終決定していません。なので実行委員会の討議はまだまだ続いています。詳しいことが決定すれば、またここでお知らせすることになります。
放課後、どこで何してた?、今回のA面企画の討議に、そんな新しいキーワードが加わりました。

■桜丘27期A面同窓会2022の概要
日時は、2022年8月13日土曜日
会場は、ANAクラウンホテル金沢

1の部は「中学のとき何してた?」
2の部は恒例の「同窓会パーティー」
3の部(2次会)は「放課後は何してた?」

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