動画プレイバック「逆風の中のジタバタ」
古い映像を使って、これまでのB面企画を振り返るシリーズ記事、今回はその6回目です。
今から2年ほど前、2020年の1月頃から新型コロナのニュースを耳にするようになりました。楽しかった関西27期の新年会を終えたばかりで「ギリギリセーフだったねぇ」などとハナシをしていた記憶があります。日本酒を楽しむ会(第3回)も無事終了して、次はいよいよ5月予定の「軽井沢大会」だ、などと思っていました。
感染者数などは、最近と比べれば桁違いに少なかったのですが、マスコミの影響力は絶大でした。結局、加熱していく世相に逆らうことはやめ、軽井沢大会の中止を決定しました。同時に全てのB面企画を凍結しました。印刷したばかりの300通の招待状を、捨てるときのあの気持ちは今も忘れません。
とはいえ、常任幹事の二人は、いつでも再開できるように、実施可能性を探って、「小さな同窓会」の準備を続けたのは間違いありません。「ジタバタ」を始めたのです(笑)。順に進めてきたB面同窓会が軌道に乗り始めていましたから「冷える」ことを何とか阻止したかったんだと思います。
今回は、そんな時期だから始めた、新しい試み(ジタバタ)のことを紹介したいと思います。「試み」ですから、失敗の方が多くなるのは当然のことです(笑)。
会えないなら会えないなりの同窓会にしよう、そう考えて注目したのは、公式サイトとSNSでした。まぁこれしか選択肢がなかったのは間違いありません(笑)。そもそも公式サイトは大小たくさんのB面活動(情報)があるから成立するわけで、それが(記事が)止まれば読者が離れます。
息抜きのために「編集後記」というコンテンツが存在するのですが、従来なら、旅やグルメや昔話という、同級生の共通項をネタにするものです。書いてきたことも「非日常」を意識してきました。それをいきなり「日常のハナシ」に切り替えたのです。
自粛だ外出禁止だ、などという「世相に翻弄される」ひとりの同級生、つまり僕の日常を「さらす」ことにしたのです。困りごとも辛いことも笑いに変えて、みんな元気で乗り越えようよ、そう思った気もします。だから家のこと、妻や娘や孫のこと、家飲みや食事のこと、そんな身近なプライベートを一生懸命さらしました(笑)。
狙い通り「自分にもそんなことがあるよ」とか「笑いのネタ」にしてくれる人もいますし、「個人的すぎる」とか「私物化してる」とか、指摘やお叱りももらいます。でも、公式サイトは掲示板ではないので、どんな理由にせよ、話題にしていただければ甲斐があります。身近な近況を扱うのは、SNS企画も同様です。
さて、同様に「批判覚悟」で実施した企画もあります。渦中の7月にやった「おそとで居酒屋」という企画です。ちょうど第1波(懐かしい)と緊急事態宣言、そしていったん解除となった時期です。近い仲間からは「O島ならそろそろ何か仕掛けるはずだと思ってた」などと見透かされましたが、そんな仲間に協力してもらった企画です。
夜ではなく昼間に、密を避けて屋外で、少人数でマスクは必須、だけど面白いやつ、を狙って準備した「遊ぼうよ」という企画でした。今では当たり前ですが、まぁ時期的に賛否両論あったのは間違いないと思います。
●おそとで居酒屋
やり始めてみたものの、個人的に一番大変だったのはSNS企画です。なんせ、言い出しっぺの僕も、相棒のGさんも大の苦手でしたから(笑)。なにしろうまく書けないし、写真は面倒だし。まぁ参加してくれるみんなにつられて、少しずつ違和感がなくなっていった感じでした。
写真への苦手意識は、撮った枚数だけ、少し克服できたかもしれませんね。当初は唐突な「お題」で、みんなに無理を強いたり、投稿の数に一喜一憂したりでしたが、だんだん肩の力が抜けて、自然な流れに任せて待てるようになりました。
そんなSNS企画の延長線上に実施したのが「忘年会企画」です。とはいえ、まだまだ世論は冷たいし、本人や家族がエッシェンシャルワークに従事する同級生もたくさんいます。そうそう簡単には進みません。
こんなスタイルはどうですか?、と身近の友人たちの「小さな集い」を呼びかけました。言い出しっぺの僕たちは「昼は散歩で夜は忘年会」という企画を実施しました。同じようなグループが声を上げてくれて、とても嬉しかったものです。
その後も、幹事役の人が現れ、近い人たちに呼びかけて「小さな同窓会」は開かれるようになりました。翌年の「忘年会ウイーク」、そして今年の「お花見企画」など、小さな同窓会は27期の特徴のようになってきました。
残念なことに映像として残っているのは通称Z団のものだけです。一種の記録映像なので、世相を考慮して、夜の飲んでるシーンは大幅に割愛され、昼の健全な散策シーンだけの構成になってます(笑)。散歩とはいえ仲間との時間はとても楽しいものです。
●Z団忘年会2020「美術館へおっさんぽ」
●Z団忘年会2021「路面電車の旅」
A面の年2022年になっても、状況はある意味で変わりません。だからB面企画は、こんな小さな同窓会のままです。先日実施された「27期の野田中同窓会」もそんな一環です。今年のA面での皆さんとの再会がきっかけになって、再びB面企画を提案しようと、僕たちの「ジタバタ」はまだまだ続いています。だから失敗は増える一方です(笑)。