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2018年02月24日

輸入車は故障してあたり前と言われる時代があった

初めて我が家にやってきた輸入車は「ゴルフ」だった。もう20年以上前の話だ。フルモデルチェンジ直前の丸目のゴルフ、いわゆる2代目ゴルフだった。この時すでに3代目ゴルフが発表されていて、在庫品を安く買ったと記憶している。購入の少し前に身近に交通事故があり、クルマの安全性を気にしていた時期だった。無骨な鉄の塊のような容姿は「ぶつかっても簡単には壊れないぞ」という顔をしていた。実際にも外回りは強く安全性の代名詞だと感じた。しかし残念なことに、このクルマの思い出は「故障やトラブル」に尽きる。パワステなのにステアリングが重くて、故障かも、と問い合わせしたこともあった。信号待ちでエンジンが突然止まったり、走行中にバンパーが外れて落ちたり、とにかく故障の思い出ばかりだ。当時は「輸入車はよく故障する」という都市伝説があったので、購入する際に尋ねたところ「その通りです、小さな子供がよく風邪をひくように、故障は病気だと思ってください」と説得されたことをよく覚えている。だがゴルフファンの名誉のために言うなら、3代目ゴルフは、その年の欧州カーオブザイヤーを受賞し、その後の世界戦略車として躍進の立役者になった訳で、我が家の2代目ゴルフの問題をすべて払拭したということだろう。まるで我が子(笑)のように永く愛用したこのクルマは、年をとっても引退させず、その後、大学に入学した娘の愛車となり初心者マークを付け福井を走った。娘は案の定、ある雪の日、スリップ事故でぶつけたが、ゴルフは娘を守ってくれた。仲の良い友人二人が、たまたまゴルフユーザーだ。「大人のドライブ企画」に参加するK中くんもその一人で、彼のゴルフを見ると当時を思い出す。ステアリング、今は軽いんだろうな。

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