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2018年03月16日

ただ食べたくて「春を感じる味」

富山駅前のその居酒屋の水槽に「ほたるいか」が泳いでいた。大きくて太っちょで、旨そうな顔をしていた。3月1日に解禁になったのだという。4月には「白海老」も解禁になる。富山の春はそんな美味から始まるのだという。その昔、金沢の料理屋さんでは春になるとどこでも「イサザの踊り食い」という商品が食べれた。漆器のお椀のなかに、生きているイサザ(白魚の稚魚)が泳いでいて、それをポン酢や果実酢に落として食べるものだ。ちょっとだけ残酷だが春の代名詞だった。そう言えば最近見なくなったなあ。

雪解けが始まり、気分も変わって外へ出ることが増えてきた。写真は、金沢駅前の和食店で出会った「山菜の天ぷら」。シンプルでサクサクしていて、とても美味しい。この日の食材は、行者にんにく、せり、うるい、うど、のびる(左から時計回りに)。入荷する素材によって内容が変わるらしい。こんな年齢になると、山菜が恋しいと思うようになる。

次の写真は、近所の人気イタリアンの春の一皿。いつのも調子で「魚が食べたい」と告げると、出てきた一品だ。真鯛のグリルなのだが、上に「ほたるいか」「たらの芽」のフリットが乗り、下のイカ墨リゾットをソースのように食べる。定番の海老もプリプリで美味しい。

最後は、県庁近くの郊外型カフェのチェーン店での商品「苺のスフレパンケーキ」。スフレが売りのカフェらしいが、味や品質は「う~ん」だった(悲)。もはや「苺」に旬は感じないが、苺フェアは春の風物詩なのは間違いない、かな。利用客は圧倒的に女性ばかりだ。スフレを食べながら、ホワイトデーを忘れていたことに気付いた。あわてて何か探すしかない。そういえばホワイトデーも春の風物詩だな(笑)。

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