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2018年03月23日

ネットでクルマを買う時代

もうかれこれ20年以上昔だが、EC(eコマース)サイトの設立に奔走し汗していた時代がある。当時アメリカに「オートバイテル」というWebサイトがあり、そこをベンチマーキングしていた。クルマの個人間売買を仲介するサイトとして急成長していた。当時のコトバで言えば、いわゆるCtoCの先駆けのようなサイトだった。アメリカのハイウェイを走ると「SALE」と手書きで書いた紙を張り付けた車を見ることが多かった。「このクルマを買いませんか」という表示だ。そんな当時のアメリカは個人間のクルマの売買が主流で、見知らぬ売り手と買い手の間に入って、双方の代理をする、というサイトだった。クルマ(中古車)の購入にも「モノ」から「コト」への変化が始まっていた。新車で買って長く使う、という時代から、家族の成長とともに変化するライフスタイルに沿って、中古車をどんどん買い替える時代になったのは間違いなかった。一方、当時の日本では、新車だけでなく中古車でも、メーカー系のディーラー(特約店)や規模が大きい中古車販売店で買うのが当たり前で、在庫品を自分の目で見て、触って選び、専門のアフターサービスを信頼して買う時代だった。それが今では、中古車を買うのであれば、誰もが「車の情報サイト」を必ずのぞいて、学習するのが当たり前になっている。ディーラーも専門店も店頭在庫が少なくなり、ウエブで全国の系列在庫を確認し、まず情報を提供してくれる。買い取り金額への透明性が高まり、外装や内装の評価ポイントへの信頼性も極めて高くなっている。クラウドを使った在庫品の中に希望のものがなくても、その気になれば、条件に沿ってネットオークションで調達までしてくれる。わが家のクルマが、いま買い替えのタイミングになっている。自分のライフスタイルだけでなく、今年の雪や家族のカタチが、求める車種や装備品に大きな影響を与えている。今も専門店に希望のクルマを探してもらっている最中なのだが「O島さん、希望のモノがなかなか出てこないんですよ」と、嘆きの報告を受けたところだ。60超オヤジの面倒くさい装備の注文に先方も困っているのだろう。

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