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2017年12月08日

体温が低いタモリの小話

深夜、寝る前に寝室のテレビをなんとなく点け、ザッピングする。ときおり「鶴瓶の家族に乾杯」の再放送に出会うことになる。正式なオンタイムでの放送は観たことはないが、睡眠に落ちるまでの間、観ることになる。これが面白い、と思うようになった。自分の年齢が、この番組の波長に合ってきたのだろう、以前ならこんな感覚はなかった。
鶴瓶とゲストが基本ノープランで地域のヒトと交流する、ゆるい番組だ。尻込みする素人に声をかけ、あっという間にその懐に入り、人情噺を引き出す鶴瓶に思わず感心する。
人間臭く人を魅了する鶴瓶も嫌いではないが、実は、いつも低い温度で画面に登場するタモリが好きで「ブラタモリ」を録画する。この番組は以前のシーズンから好きで、リニューアル後のシーズン4も続けて観ることになった。古地図を使い「街の記憶」や「歴史の痕跡」を発見していく手法はとても興味深い。
最近は特に地理学、地質学的なアプローチが増えて、扇状地とか水蒸気爆発とか断層崖とか、あまり興味のなかったことにまで、ワクワクするようになった。今では散策途中で曲がった道や高低差を見つけると「川の痕跡」ではないかと考えるほどだ。
27期の「大人の修学旅行」シリーズで「伊勢神宮」への旅を企画したきっかけが、実はこの番組だった。番組史上最高の視聴率を出したのが「伊勢神宮編」だったのだ。シニアとなりバカ騒ぎができなくなった分だけ、企画の時には鶴瓶の「人間味」やタモリの「知的な好奇心」に誘われる。27期の企画には、そんな大人の遊び心がにじみ出れば良いと思っている。
ちなみに僕は「タモリ倶楽部」の「空耳アワー」の大ファンでもある。決してNHKの回し者ではない。
素材写真

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