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2018年09月21日

僕の同窓会はひとときの「非日常への旅」

ホームページの原稿には時間がかかる、特に「青春のかけら」などの思い出話はなかなか書けない。遠い記憶や断片的なコトバ、浮かんでくる光景をひたすら探して思い出すには、それなりの時間とエネルギーがかかる。僕にとっての同窓会への妄想は「非日常への旅」みたいなものだろう。いったん旅に出てしまうと次々にシーンが浮かんでくる。

僕は45歳の時に独立した。クライアントにある種のサービスを提供する小さな会社を営んでいる。望んで進んだ第2の人生ではなかったのだが、懸命に生き抜くしかなかった。スケジュール上の休日はあっても、365日シゴトする毎日だ。クライアントは365日戦うのだから仕方ない。独立とはそんなことだった。「忙しいことは有難いことだ」と思うものの、ゆとりある暮らしということではない。「仕事を自宅に持って帰らない」などと言っていられない。自宅は24時間仕事場だ。朝起きてメールを開くやいなや全力疾走になる。深夜に電話がかかる。日常生活は朝から晩まで仕事に埋没している。だからいつも「非日常という逃げ場」を探している。ホテル向けの仕事のためという理由で、5つ星ホテルやリゾートに滞在する時間を持つようにしている。レストランや外食のシゴトのためと理由をつけて、しばしば高級店に出入りする。どちらも詳細な調査レポートをつくる。そのための出費は全て自分への投資だ。そのコストや時間を捻出するために再び懸命に働くことにしている。夜の片町に飲みに出ることはない。ゴルフもやめたし、楽しいほどの趣味もない。「仕事が趣味だ」というと嫌な顔をされた時期もあったが、仕事が好きで徹底的にやると、ある時期から好きなことが仕事になる。今になってそう思う。

27期の仲間たちの笑顔が原動力にって、たくさんのB面企画をプランする。いつも外さず大事にするポリシーは「非日常への旅」だ。60年以上生きてきたオトナたちは、もう十分な体験を持ち充実した人生を生きている。そんなオトナたちに、子供じみた企画をぶつけるのは、そんな意図があるからだ。原稿に立ち向かいながらいつも思う、さあ、27期の仲間たちとの「子供じみた非日常への旅」に出かけようぜ。

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