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2024年02月02日

色々あってレンタカーと過ごす日々

走り始めてしばらくすると「携帯電話をお忘れではないですか?」と声がかかる笑。駐車場では「バックします」と早口で言うし、町内の丁字路では「一時停止です」とうるさく言う。まぁ操作のたびに、このクルマがしゃべり始めるのだ。どれも明らかに別の女性の声なので、ちょっと驚いたり笑ってしまったりする。最近のクルマは、こんな感じなのかな笑。
まぁ、乗ったことのない車種のレンタカーだから、慣れるまでは色々なことに違和感がある。ライトやワイパーやウインカー、スイッチ類などの操作には、今でもワンテンポ遅れることがある。まぁ車のせいにしているが、半分以上は歳のせいだろう。
そういえば、さっきの山側の急な坂道で、アクセルワークにちょっと戸惑ってしまった。当たり前だが、乗り慣れたわが家のクルマとはいろいろ違いがあるものだ。
今日は、訳ありのこのレンタカーで、鶴来の草庵まで、蕎麦を食べに来た。ささやかな気晴らしってことだが、鶴来はあいにくの雨で、すぐ近くの山すそあたりまで雲が降りている。まぁそんな真冬の景色も粋だから、そのあとは、あちらこちらへ、少し走ってみようか。いつもの道だがクルマが違うと、ちょっとしたドライブ気分になる。

年末、いろいろあって、わが家の車(正しくは家内の車)を修理に出すことになった。でも、いろいろあって、修理開始は年明けと決まった。いざ新年になったら、さらにいろいろな事情によって、今度は代車(レンタカー)の手配が進まなかった。
松の内が明け数日経ったころ、ようやくレンタカーが用意できたのだが、再びいろいろなことが進まず、修理に日数がかかっているようだ。そういえば、乗っているレンタカーは、なぜか富山ナンバーなのだが、それも理由がいろいろあってのことだと思う笑。まぁ、人生はいろいろだから、こんなこともある。
そんなこんなで、このレンタカーは、想定よりずいぶん長い間、わが家の足として活躍することになった。メーカーはSUBARU、車種はXV(インプレッサXV)、いまではクロストレックと呼ばれるやつのようだ。
代車については、今の(わが家の)クルマと同じやつは無理だけど、替りのレンタカーを用意します、ご希望の車種はありますか?、と先方の保険会社さんが言うので、車高が高めの四駆がいい、と試しに言ってみたら、こうなった笑。リクエストとは違って、ずいぶんコンパクトで車高も高くはないが、オールモードのSUVみたいだから、まぁこれでいい。乗ったことはないから、聞いたときには、ちょっと楽しいかも、などとワクワクした。

僕の身近には、なぜかスバル党(旧富士重工のファン)が多い。まず僕の実の弟、その奥さん、そして義理の息子、さらに会計事務所のセンセーや悪友の某もスバル車に乗っている。このうち3人はアウトバックで、たしかにこれは僕も乗ってみたいやつだ。
ちなみに弟も息子も、生粋のスバル党、つまりスバル一筋ウン十年というやつで、色んなスバル車種を乗り継いでるタイプだ。まぁスバルオタクかな笑、やれ水平対向エンジンがどうだとか、アイサイトがこうだとか、ずいぶん聞かされた気もする。極め付きは息子の方で、かつてのアルシオーネとか、B9トライベッカとか、誰も知らない「SUBARUの名車」を乗り継いでいる。だから彼のハナシはマニアックで、義父の僕は笑って聞くしかない。
僕は僕で、ずいぶん昔、レガシーがいいなぁ、と思っていた時期があって、九州への旅のときにレンタカーで借りて乗った記憶がある。確かに楽しいドライブ旅だった。つまり、どちらかといえば好きなメーカーなんだと思う。だから、このXVにも妙な近親感が沸いている。ちなみに、家内の方にはそんな思い入れは全くないから、愛車の一日も早い復帰を願うだけのようだ。

さて、目的地の草庵だ。今年初めての草庵は、いつものように忙しく、雑談を交わした女将さんは、いつものように元気で、蕎麦はいつものように美味しかった。食べたのは、これもいつものように鴨せいろだ笑。こんな老夫婦にも「いつもの何気ない日常」ってのが、ようやく始まった気がする。
そういえば、今日は珍しいことに「そばがき」のおすすめが二品出ていた。ほう?、と思いながら「そばがきのぜんざい」を注文することにした。そばがきは、実はあんまり得意ではないのだが、ぜんざいにすると結構美味しいと知った。
さて、天気は良くないが、どこか寄り道して帰ろうと思う。まずは白山さんかな。クルマが変われば気分も変わる。このレンタカーとは(たぶん)もうすぐお別れだから、今日は、もう少し満喫しておこうと思う。
●この日の小さなドライブのアルバム(タップして右へ)

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