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2017年11月23日

氷見前寿しを食べに富山へ行こう(報告)

一人20種類の寿司を食べる作戦?
天達(あまたつ)の予報では11/18土曜日は雨で、翌日の日曜日から気温が下がり本格的な冬のような天候になる、ということだった。実際に実施翌日のニュースでは前日走っていた里山海道が雪に覆われ、一部通行止め?になった映像が流れていた。
朝の集合場所では、一人一人に「旅のしおり」を配布して、雨なので車中で読んでもらい、第2回「大人のドライブ」が地味にスタートした。しかし、そんな低いテンションだったのは数分のことで、高速道路の車中ではバカな話で盛り上がっていった。北陸道から能越道へと順調に進み、話に夢中になっていて降りるインターを間違えたほどだ。実は氷見には、順に「氷見南IC」「氷見IC」、「氷見北IC」とインターが三つもあるのだが、思わず、一つ手前の氷見ICで降りてしまったのだ。氷見を田舎と思い込んではいけない。それでも目的地の「氷見番屋街」には予定時刻通りに到着した。
雨ということもあって、前回の下見の時より人出ははるかに少なかった。お目当ての「氷見前寿し」はラッキーなことに空席があって、待たずに座ることができた。もう一台もすぐに合流するはずだ、と黒板メニューを眺めていると、目の前の寿司職人のオジサンが「どんどん注文を」と、せかす口調で言い寄るので、オーダーを開始した。ここは希望の商品を専用の紙に書くのだが、今回は4人で2皿ずつ、つまり一人1貫ずつ、たくさんの種類を注文する作戦に出た。これなら10皿で20種類の寿司が食べれることになる。
氷見の代名詞「氷見ぶり」と「ぶりトロ」、白海老、みしまおこぜ、きじはた、氷見あじ、地物めじまぐろ、黒むつ・・・ご当地ネタを楽しみ、名物「かぶす汁(漁師汁)」を堪能し、まぐろトロ鉄火でお開きとなった。しめて4人で37皿18,662円、ごちそうさまでした。でも飛ばしすぎたね。
後に話題になるGさん発の「スズキとオコゼ」の記憶は他の3人にスルーされていた。少し遅れたK中チームも、寿司を一気に平らげ、ほぼ同じタイミングで店を出た。食後は、番屋街でお土産を買い、氷見牛の串焼きなどを食べ、夜の部のアクアパッツァ用の天然鯛とカサゴをゲットし、次の目的地「セイズファーム」へ向かった。お土産で買った「鯖の燻製(冷燻)」は絶品だったし、K村君がゲットした「はたはたの燻製」も、とても旨そうだった。

カーナビでは行けないワイナリー
セイズファームはへんぴな山の中にあって、そのHPには「カーナビは正しい場所を表示しない場合があります。ご注意下さい。」と丁寧に書いてある。実際にクルマの車載カーナビの情報は実は古い。一番新しいナビ情報は、今ならダントツ「グーグル」で、これに勝るものはない。クルマで移動すること10分、グーグルに助けられながらセイズファームに到着した。
田舎道の交差点のたびにB5サイズほどの看板(セイズファームへの案内看板)を探しながらの、オリエンテーリングのような道中だった。やはりここも雨で客足は少なく、いつもより丁寧に商品説明を受けることができた。夜の部のためのワイン2本をゲットし、自分のために珍しい一本を入手した。お目当てのカフェは、こんな日も予約でいっぱいで、コーヒータイムはお預けとなった。白カビのソーセージに反応したK中くんは2,000円のそれを買っていた。
カフェの前庭に広いウッドデッキのテラス席があって、晴れていれば海風を受けてコーヒーが楽しめたはずだった。山の頂上付近にあるゲストハウスから見下ろすと、眼下にブドウ畑が広がり、その先に富山湾がひらけ、その遠くに立山連峰がそびえる・・・ような風景は雨雲の隠れてNGだった。斜面に広がるブドウ畑のブドウの木も紅葉するんだ、当たり前だけどそんな風景もオツだった。

いちいち面倒くさい名前のケーキたち
セイズファームを出た2台は、和倉温泉に向かって海岸線を北上するルート(高速ではなく一般道)を選択した。まあ途中で少し後悔した。ここでもドライブのイメージは海と空の天然色で美しいのだが、現実の景色は雨で茶色だった。外の景色は残念だが車中の会話は、やはり楽しく、あっという間に和倉に到着した。
目的地は「ミュゼドアッシュ」、あの辻口博啓が加賀屋とコラボして出身地の和倉に開いたケーキ&カフェだ。雨にもかかわらず、カフェはもちろん、買って帰る人もウエイティングする、という繁盛店だった。待つことの大嫌いなK村くんの表情は曇っていたが、お構いなく待つことにした(ごめんな)。この店は、客が待つ間に、ショーケースを隅から隅までゆっくり見せる趣向で、シニアパティシエが横に立って、いろいろ説明してくれるのも楽しかった。M輪ちゃんもY子ちゃんも選択に迷うほど楽しいケーキだ。商品名が面倒くさいのは専門用語と、オリジナルの名前が氾濫しているからだ。ケーキはプティガトーもグランガトーも、とにかく繊細で美しいのが特徴だ。
食べるときに分かるのだが、ナイフを入れた断面がとても綺麗で、今風に言うなら「もえ断」の典型だ。色とりどりのコンフィチュールやソースや生地の色彩が美しく、食べてもその複雑な味に圧倒され、よくわからないうちに「美味しい」と言ってしまう感じだ。相棒K中くんは3個、僕は2個注文して、互いに分けっこしながら食べていた。ここだけはオジサンに似合わない奇妙な光景だ。出がけに前日誕生日の「みきやん」Y幡君へのバースデーケーキを買って帰路についた。

恒例の動画レポートです。

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