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2018年02月09日

海の神と山の神のDNA

「海の神」と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、ギリシャ神話の「ポセイドン」かな。それは大昔(高校時代かな)に観た「ポセイドンアドベンチャー」の影響が大きいからだと思う。過激な牧師役のジーンハックマンが、とにかくカッコよかった。パニック映画というジャンルの草分けのような作品だが、そのDNAは今でも様々な映画シーンに、強く生きている。ちなみにジェームスキャメロンの「タイタニック」が上映される頃、僕はこの作品がパニック映画の一種だと思い込んでいたので、本編を見た時はほんとに驚いた。一方「山の神」と聞くて、真っ先に浮かぶのは、毎年恒例の「箱根駅伝」のことだ。毎年の正月は、朝から箱根駅伝を観ている。大好きな正月イベントだ。「駅伝」は区間ごとに様々なドラマが起こり、いつ見ても変化があって面白い。もちろん「駅伝ファンです」などと言えるほどの知識も熱意もないが、長年見続けていると、面白さにハマっていく。素人的には、小田原中継所から往路ゴールの芦ノ湖までの、いわゆる「第5区」が一番面白い。この区間は23kmあるそうだが、特徴は「高低差860mの坂道」を一気に駆け上ることだ。そんな地獄のようなこの5区には、ときどき凄いやつが出てくるので面白い。そんな「凄いやつ」は「山の神」と呼ばれる。今まで3人の山の神が登場してきた。その一人で、我が家では「かっしー」と愛称で呼ぶ山の神がいた。柏原竜二という名前だ。初めて見たのは彼が東洋大学の1年生の時だ。あの箱根の上り坂をものともせず、一気に8人をごぼう抜きして区間記録を大幅更新し、東洋大学を優勝に導いた。恐ろしい1年生だった。2年生、3年生、4年生と、続けて5区に出場し、往路優勝のテープを4年連続切った選手だった。駅伝には抜きつ抜かれつの絶叫アナウンスのシーンや、「たすきをつなぐ」など、他のスポーツと違った一面があって、そのシーンに出会うと引き込まれてしまう。今回の総合優勝は原監督率いる青山学院だった。調子に乗って陸王に出演してても勝ってしまう。それはそれですごいことだ。今年も、きっと来年も、山の神のDNAは視聴者の我々を魅了してやまない。

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