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2018年06月22日

飛騨牛を食べに高山へ行こう(報告)

トンネルを抜けると
朝8:30に集合し、K中号とO島号のクルマ2台に分乗して「大人のドライブ高山編」がスタートした。金沢の天候は「曇り」、気温も低く、今にも雨が落ちそうだ。小矢部JCTを過ぎ、対面通行で70km制限の東海北陸道に入っても、天候はすぐれなかった。しかし、最初の長いトンネルを抜け、いきなり青空に出会ったときは驚いた。同乗している3人で声を合わせて感嘆した。たくさんのトンネルを抜けるたびに、空の雲がみるみる減っていき、気持ちよい夏空になっていった。
途中の待ち合わせPAを、うっかり通過してしまったK中号を追いかけて、長い長い「飛騨トンネル」を抜け、次の「飛騨河合IC」で休憩することにした。K中号はカブリオレなのだが、曇りの高速道路にもかかわらずオープンにして走ったらしく、後部座席に座ったGさんは「寒い寒い」を連発し、振り返って何度も笑うY野さんに困惑顔だったらしい。そのY野さんも「トンネルは排気ガスで臭かった」と告白していた(笑)。

Cロナウドのハットトリック
いよいよワールドカップのロシア大会が始まった。応援のための日本代表ユニホームも届いた。Cロナウドのハットトリックとか、日本のスタメンはどうかとか、大迫はワントップだとか、サッカー好きのGさんと、11:00頃に着いた高山の駐車場で、そんな他愛もない会話をしていた。高山まで来て、サッカー談議?と反省もしてみたが、みんなとのドライブ旅も3回目ともなると、気負いも緊張感も薄れて、普段着の気軽な旅になったんだなあと、二人で笑っていた。
カーナビで目的地設定した「空町駐車場」は、高山の「さんまち通り」つまり古い町並み保存地区の近くにある。敷地には高山市図書館の本館があり、明治時代の小学校校舎の外観をモデルにしたもので、とても風情がある一画だ。いよいよ散策スタート。古いアーケード街を抜け、宮川の朝市を横目に、洒落た新しいカフェ通りを抜け、ランチの目的地「キッチン飛騨」へと向かった。

恐るべし飛騨牛A5ランク
キッチン飛騨は地元では有名な飛騨牛のステーキ店だ。行列の繁盛店だと聞いていたためオープン前に到着し、開店を待つことにした。店頭に飛騨牛の加工品なども販売している。本日の飛騨牛のトレーサビリティー番号も表示されていた。こちら側の作戦に乗ってきたスタッフが一生懸命に説明してくれたため、せっかくだからと、お薦めの「飛騨牛A5ランクのサーロイン(300gでなんと14,299円)」を、2枚注文し、6人でシェアして食べることにした。
ナイフを入れると、手応えがないほど柔らかな肉は、口に入れると優しく溶ける。さすがにA5飛騨牛、その脂も、この上なく美味しい。最初は塩で食べろとか、飛騨牛は松阪牛より旨いとか、スタッフのうるさいトークにヘキヘキしたが、肉は確かに本物だ。これを食べるために、と今朝の朝食を我慢した僕は、たいした会話もしないで、黙々と頬張っていた。隣のGさんの「旨いなあ」という嬉しそうな表情をみて、とても楽しくなった。

食後は古い町並みの保存地区をゆっくり歩いた。観光客はどっと増えていて、簡単には直進できないほどだ。古い商家や蔵などの町家を改造した商業施設は、どれも魅力的だ。お茶専門店のソフトクリームや、焼きたての七味せんべい、みたらし団子、飛騨牛にぎり寿司などなど食べ歩きを繰り返した。雑貨やカフェ、お菓子などが共存する店にも入ったが、高山の地酒が面白く、思わず土産に買うことにした。
さんざん歩いて、足が棒になった頃、高山を出発し帰路についた。今夜の2次会のメニューは「鶏ちゃん」と「つけステ」と決まっている。どちらも飛騨のご当地グルメだ。探しても見つからず、結局、小さな地元スーパーで調達した。これで夜の「男の料理」いや、いつもの「キャンプ料理」の準備が整った。カーナビの指示を無視して失敗し、遠回りの岐路になってしまった。予定より少し遅れて、無事金沢に戻ってきたのは17:30頃だった。夜の食事会のために野菜の買い出しをしておこう。

男の料理そして敗北
19:00に再集合して打ち上げだ。いつもの「みきやん」2階のテーブルにカセットコンロを用意して、今夜のメニューの調理開始だ。福井編での星山ホルモンともつ鍋、氷見編でのアクアパッツァとワイン、そして高山編は「鶏ちゃん」と「つけステ」だ。
岐阜県民のソウルフード「鶏ちゃん(けいちゃん)」は、簡単に言えば鶏肉と野菜の味噌炒めだ。地域ごとに特徴があって、味噌味だけでなく。醤油味も塩味もあるらしい。そして、もうひとつ「つけステ」、これは「漬物ステーキ」の略称で、地元の居酒屋でも家庭でも作る庶民の味らしい。スーパーで買った専用の古漬けの袋に、ちゃんとレシピが書いてある(笑)。
どちらも高山出身の一流和食料理人から正式にレシピを教わった(笑)。事前の試作もやってみて準備万端のはずだった。しかし現実は甘くない。結局、今回の2品の出来は???、ほぼ失敗だった。敗北した(悲)。失敗作を前に、みんなの箸がとまった頃、三桜同窓会の総会?に出席していたM柄くんが駆け付けてくれた。失敗の事情を知らない彼は、残った鶏ちゃんを美味しそうに食べてくれた。ありがとうM柄くん。

高山で立ち寄った小さなカフェで、次回はどうする?と、おきまりの会話をしていた。「新潟のワイナリー」とか「長浜での近江牛」が、これまでの計画なのだが、Gさんから、最近ハマっている「名古屋めし」のアイデアが出てきた。B面企画ほぼ皆勤賞のM輪ちゃんが「蓬莱のひつまぶし」に強く反応していた(笑)。手羽先も旨いなあ。味噌煮込みも捨てがたい・・・。ドライブにはちょっと遠いから、電車の旅で企画しようか。それはそれで面白い。

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