ただ食べたくて「農業発のセレクトショップ」
自宅の裏の広い3面の田んぼに「ねぎ」が植えられたようだ。長ネギなのか玉ねぎなのか、わからない。農業は詳しくない。稲刈りが終わってしばらくして、大きなトレーラー?が入って、稲刈り後の水田(元の水田)を耕していた。働いているのは、今までのおじいさん、おばあさんではなく、揃いのオレンジの「つなぎ」を着た若者たちに替わった。田んぼは、すぐそこなので、彼らの楽し気な会話が聞こえてくる。きっと、どこかの農業法人の若者たちなのだろう、フツーの職場のフツーの会話のように感じる。耕すのもピカピカの最新?マシンだし、ネギ?の苗を植えるのもマシンだった。今日入っているのは薬剤散布のマシンだろうか。
長坂台にある「Mつぼしマーケット」に立ち寄った。今風に言えば「食のセレクトショップ」みたいな感じだ。自宅からクルマで10分ほどの場所(松任の田んぼに中)に、某農業法人が運営する「Mっつぼし」という商業施設があるのだが、そのグループの店らしい。松任の店は店名に小さな「っ」があって、長坂台にはない(笑)。松任の店は、シニア向けの印象があって、まるで農家がお米や野菜を直接販売するような施設なのだが、長坂台のこの店は、もっとおしゃれな感じのグルメスーパーのような雰囲気がある。外観も内装も違う。客層も若いマダムが多いかなぁ。
店内には、まるでカフェのような飲食ブースがあって、週末のランチはいつもにぎわっている。そのカフェのキッチンで作られた和総菜やサラダ、おにぎりなどが「出来立てです」みたいに、ショーケースに並んでいて、そそられる。今日は、塩麴の唐揚げ、鰯の生姜煮、そして越前竹田の油揚げ、なんかを買ってしまった。今晩の献立がこれに決まった(笑)。
奥の売り場に「餅つき機」があって、できたての「餅」が何種類も並んでいる。いつもの「とち餅」を探す。もちろん中に「つぶあん」が入った大福だ。僕は、とち餅に一時はまって、白峰村まで買いに行っていた時期がある(笑)。一方、ここは「塩豆大福」が有名で、ファンも多いらしい。金沢駅には、その専門店があるほどだ。今日は、新作に目がとまり「とち栗大福」と「りんご塩豆大福」を買った。どっちも楽しい味だった。
下町ロケットでは「宇宙の次は大地だ」と云っていた。ドラマでは、次々に出てくる新しい敵に苦しみながら、逆転で勝利するような筋書きだろうか。ドラマや小説はともかく、普段は気が付かないが、すぐ身近に、知らない人々の深い努力があって、楽しい食卓になるんだろうな。ドラマと同じように、大福の粉で口の周りを白くしながら、まじめに考えたりしていた。