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2020年11月13日

故障したから、やってみた

あいみょんのおかげで、マリーゴールドがどんな花か分かるようになった。外出自粛の頃から、老夫婦二人での散歩も多くなった。そんなときはご近所の花壇や植込みの「花の名前」を家内に教えてもらう。〇〇って、こんな小さな花だったんだ、などと、名前だけは知っていても、どんな花なのか全く知らないものばかりだ。
今年は「ハナミズキ」も覚えた。知っている楽曲に出てくる花だと、興味が湧くのかもしれない。花を見ながら歩くのは、季節を感じるささやかな楽しいひと時でもある。でもほとんどの花は、知った直後から忘れていくから、何度も同じことを繰り返して嫌がられる(笑)。まぁ来年になったら、いちからのやり直しになるんだと思う。僕にとっての花は、そんな感じだ。

ある日、CDショップへやってきた。ずいぶん久しぶりだ。最近、なぜか興味を持ったので、あいみょんと宮本浩次の最新アルバムを買った。オジサンだって、あいみょんくらい聴いたっていいじゃないか、と帰りの車の中で、さっそく聴き始めた。宮本浩次の方は、エレカシ時代のものではなく、ソロになってからのもので、椎名林檎やスカパラとのコラボ曲に魅かれた。この日買った二人のアーティストの楽曲には、なぜか、僕たちの昭和に流れていた時間や景色を思い出させるような気がしている。
実は、自宅のCDプレーヤーが故障してしまった。いわゆるHDD内蔵のミニコンポと呼ばれていたやつだ。スピーカーは小型だけど性能もいいし、HDDに録音することができるから、いちいちCDを入れ替える手間もなく、けっこう愛用していた。もう15年くらいは使っていたと思う。おそらくもう、ご臨終だ(笑)。買い替えが頭に浮かぶのだが、最近の音楽デバイスには、とんと疎いし、どうしたものかなぁ、などと思案中だ。

そんなことがキッカケで、CDをパソコンで聴くことになった。実は、僕にとってPCはビジネスギアなので、音楽なんか聴いたことがなかった。そんな僕なのだが、この週末は、ほぼ一日中、デスクに向かって仕事しながら聴いていた。新しい2枚だけではなく、古いアルバムも引っ張り出して順に楽しむ。これはこれで、いい感じだ。スピーカーの性能はともかく、すぐ横に音楽があって、ちょっとした一体感が楽しい。
昔のCDは、部屋の隅のサイドボードの中にある。大昔の若い頃のやつは一度処分したことがあるから、いまあるのはベストアルバムみたいなものばかりだ。日頃は使わないから、低い棚にあって、引っ張り出すのはひと苦労だ。ダイニングのイスを横にずらして、床にぺたんと座り込んで探す。10枚ほど選べば、なぜか汗だくだ(笑)。

拓郎の「ペニーレイン」というアルバムがある。タイトルに魅かれて選んだのだが、あの「ペニーレインでバーボン」は、なぜか入っていない(笑)。そうだったなぁ、と買った昔の失敗を思い出したりする。竹内まりあの歌詞には、あらためて聴くと「怖いハナシ」が出てくるんだな(笑)。ELTが3人だった頃の持田香織の伸びのある声を聴いて、いいなぁ、などと思う。MISIAは安らぐし、Superflyには元気をもらう。まぁ僕は女性ボーカリストファンかもしれない。
ふと気づいた。そういえば、再生のときに、そのまま録音すればいいのか(笑)。そんなことも気が付かなかったな。ミニコンポなんか、もう必要ないんだ(笑)。CDプレーヤーの故障から始まったのだが、久しぶりの楽しい時間だ。外出自粛もあんがい悪くない。

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