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2022年05月27日

動画プレイバック「日本酒の会」

古い映像シリーズ4回目
今回も古い映像を引っ張り出して、かつてのB面企画のハナシを書こうと思う。4回目のテーマに選んだのは日本酒の会(旧・利き酒会)だ。
B面企画をいろいろ計画するときに「季節」という視点を持ってアイデアを練る。春は春らしく、そして夏は、秋はと、企画のイメージを広げていく。それは「四季」という面もあるが、日本人の「カレンダー」にあるような行事の面もある。まぁ、カッコよく言えばそんな感じなのだが、実際には雑誌やテレビ番組が扱う「特集ネタ」のタイミングと、あんまり変わらないかもしれない(笑)。

でも、冬だけは楽しそうな企画が、なかなか生まれない。そもそもクリスマスやお正月は家族の時間だから、同級生向けの企画は避けている。何より「大雪」は大敵だからリスクがあって、アイデアも少ない。
だから「利き酒会」というのは、そんな冬の企画として誕生した。日本酒の新酒(しぼりたて生酒)は1月頃が旬なのだ。インドアだから天候は関係ないし、日本酒好きの同級生が何人もいることは知っていたからだ。
第1弾が好評だったこともあって、第2弾もやることにした。第2弾は秋(9月)の「ひやおろし」がテーマだった。そんな第1回、第2回の映像が残っているのだが、よく似た内容なので、ここでは第2弾の方を紹介したい。
●利き酒会第2弾「ひやおろし」編

どうせやるなら、本格的な「利き酒」がいい、と当初は考えた。本格的というのは「利き酒タイム」を先にやって、後から食事&酒という形式だ。世の中の利き酒会のスタンダードといっていい。だから初回と2回目はそんなスタイルにした。8種類の新酒を、少しずつ真剣に利いていくのだ。
ところが、参加者からはブーイングが出てきた(笑)。つまみもなしに飲ませるのか、とか、すきっ腹に空酒(からざけ)かよ、とか、散々だ。なので、3回目からは変更した。先に、利き酒専用の料理も出すことにしたのだ。まぁこれだと「利き酒」という感じではないのだが、みんなにとって楽しい方がいい。
そういう経緯があって、実際の企画名は第3弾から「日本酒を楽しむ会」と名乗っている。まぁ、美味しい日本酒と料理と会話を楽しむ会、ということだ(笑)。3回目は日本酒の「温度」を楽しむという趣旨にした。店に「酒の燗どうこ」と「氷のベッド」を用意してもらい、デジタル温度計を使って、細かな温度帯ごとの「日本酒の表情」を楽しむ、そんな企画だった。そんな第3弾のタイトルは「三尾の龍と金沢おでんを楽しむ酒の会」と名付けた(笑)。三尾の龍というのは黒龍、白龍、九頭竜(いずれも福井の銘酒)のことだ。僕の酒の師匠に同席してもらい専門的な解説も頼んだ。金沢おでんと燗酒のペアリングは、想像以上に楽しかった。
●第3弾「おでんとデジタル温度計」

この第3弾は2020年1月、つまりコロナが話題になり始めた頃だった。好評企画なのだが、これを最後に以降の企画は休止が続いている。新酒しぼりたては1月、ひやおろしは9月と書いたのだが、最近の「日本酒トレンド」は大きく変わってしまった。カレンダーとは関係なく、しぼりたても夏越えの生酒も、1年中、いつでも楽しめるようになった。最近では、酒米、酵母、つくりなど、蔵元の新しい試みが次々に登場して「新しい日本酒」が次々にリリースされている。しかも、どれもが旨くて、楽しくて、いい出来なのだ。
次回の第4弾がいつになるのか分からないが、次回は「もっと若々しいタイプの日本酒」を楽しむ会にしようと思っている。

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