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2022年09月24日

謎のチョコレートショップ

どうやらコンビニのスイーツではダメらしい。あんなにたくさんの話題のスイーツが目白押しだから、十分楽しいじゃないか、という僕の意見は、簡単に却下された。まぁ、簡単に言えば「ちゃんとしたケーキ屋さんのやつ」が食べたいのだそうだ。コンビニのやつがダメなのではなく、それなりに人気のケーキ屋さんのショーケースの前に立って、あれこれ悩みながら注文したい、ということらしい。
人気のケーキ屋さんねぇ、そういえば、ここしばらくは、そんなところに出入りしてないなぁ。最近話題の店など全く思い浮かばない。そもそも、そんなケーキを買うことなど、めっきり減ってしまったことに気づいた。世の中はず~っと、他人との交流をなるべく控える風潮だから、美味しいケーキをお土産にするような機会も消滅してしまったのだ。

喪服の日のケーキ屋さん
言い出しっぺは、帰省した娘だった。すでに男の子二人を育てる「ママ」だから、子供中心の生活で、つまり普段のケーキも子供中心になってしまうらしい。子供が食べ残すケーキの始末ばかりの娘にとって、帰省の時くらいそんなわがままを言いたいのだろう。
行こうと思ったその日は、ちょっとした法事で、僕の兄弟とその家族が集まることになっていた。食事会の会場は寺町だったから、終わった後の帰路に「金沢のケーキ店」に寄って願いを叶えようとした。松任までのルートで思い浮かぶケーキ店は、「かぶと」「ホソヤ」「ふらんどーる」「サンルイ」「サン二コラ」あたりかなぁ、そんな感じだ。あぁ、サンルイはクローズして別のケーキ店になったはずだ。まぁ65歳のジイジが思い出すやつは、やっぱり古い店ばかりだ。
で結局、元サンルイがあった場所にオープンした「M」というケーキ店を選んだ(上の写真)。何やらあの辻〇さんのミュゼドアッシュで修業した人の店らしい。次々に車が出入りする繁盛店で、陳列されているケーキは少なかったが、どれもそれなりにきれいなケーキばかりだ。明るくてポップな感じの店に、僕たちのような黒い服装の客が並んでいるのは、ちょっと申し訳なかったかなぁ(笑)。

謎のチョコレートショップ
さて、前置きが長くなったが、書きたかったのは「謎のチョコレートショップ」のことだ。法事だったこの日の集合場所は内川墓地だった。ここで墓参りを済ませて食事会場に移動するとき、実は一軒のケーキ店に立ち寄ったのだ。店名は「S」という(上の写真)。場所は、野田の団地のはずれで、情報がなければ誰にも知られないようなところあった。今ひそかに人気急上昇中の(チョコレート主体の)ケーキ店らしい。いざ店の前に立っても「ホントにここで間違いないのか?」と思うほど目立たない。
残念なことに、この日は長い休業期間(夏休みかな)のさなかで、営業していなかった。店頭の案内板によれば、そもそも週に4日しか営業してないみたいだ。
入れなかったこともあって、がぜん興味を持ったから、あとで調べることにした。たとえば内装は、黒が主体のクールで秀逸なデザインだ。そこにとても美しい商品が並んでいて、コントラストが美しい。まぁ、ここなら喪服の客でも目立たなかったかもしれない(笑)。
書き込みの中には、絶賛するコメントも、酷評するコメントも両方あって面白い。どうやら、ずいぶん個性的でエッジが効いた店のようだ。まぁ、へそ曲がりな僕が好きになるタイプなのは間違いない。また今度だ。

この日の夜、テーブルの上には買ってきた「M」のケーキ(4種類)と一緒に、あのケンズカフェ東京の「特撰ガトーショコラ」も並んだ。娘の旦那が新宿御苑の本店まで行って買ってきた手土産らしい。(もう金沢でも買えるようになったのだが、そんなことは内緒だ笑)。
4種類のケーキはそれなりに美味しかったから娘も満足気だ。もちろん特選ガトーショコラは絶品だった。さらに少し温めるとフォンダンショコラに変身するというので、欲張って大量に食べてしまった。これでチョコレートはしばらく食べなくていい。
だから「謎のチョコレートショップ」へ行くのは少し後になりそうだ。いずれ行って続編を書こうと思うが、品切れ必至の店らしいから、次回ちゃんと買えるのかどうかは微妙なところだ。面倒くさいが気になるから仕方ない。

謎のショップ kanazawa-sai.jp

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