うさぎおいし・・・
謹賀新年2023
2023年は「うさぎ」だという。こんな記事を書くときだけ、十二支を思い出す笑。とはいえ、身の回りにウサギはいない。まぁせいぜいがウイスキーの干支ボトルとか、十二支ラベルの日本酒を酒屋の店頭で目にするくらいだろうか。
ウサギといえば「月」かなぁ、などと思うのは、先日のA面同窓会のときのアポロ11号のクイズのせいかもしれない。
ウサギのハナシを書こうとして、思い出がないものかと、あれこれ考えてみた。通った小学校で飼っていたのかもしれないが、僕は「いきもの係」はやったことはない笑。
僕の場合は、もうこんな年齢だから、何年か前に孫と行った動物園くらいしか思い出せない。ふれあい広場みたいな名前の場所で、ウサギの柵に入って、触ったり餌をあげたりできる、そんなやつだ。まぁ、あちこちの動物園にあると思う。
まだ1歳くらいでよちよち歩きの孫が柵に入り、寄ってくるウサギたちを怖がらずに餌を与えていた。喜んで食べるウサギを見ていた孫は、それが美味しそうに見えたのか、そのウサギの餌を、自分も食べてしまい、パパが焦ってジタバタしていた光景だ。
でもこの記憶は、残っている写真によるもので、僕の純粋な記憶というわけではない。いまはスマホの中に、そんな記憶を残す時代なのかもしれない。
さて、歌には不思議なチカラがある。しばらくしているうちに「うさぎおいしかのやま~」ってフレーズが浮かんだ。あの大昔の文部省唱歌?「ふるさと」の歌詞だ。僕には、山でウサギを追いかけた記憶があったのだ笑。
おそらく小学校の高学年くらいの頃だろうか、場所は「坪野キャンプ場」だと思う。ちょっとした丘の斜面あたりで、お弁当を食べるようなシチュエーションだったような気がする。あちこちで、ワ~とかキャ~とか声がして騒ぎ始めた。ウサギが出没するのだ。いわゆる白のカイウサギではなく、茶色のノウサギ(野ウサギ)だと先生?が言っていた。冬になると白くなるんだと教えられた気もする(ホントかどうかは不明だけど笑)。
ウサギを捕まえるのなら、山の斜面を上から下へと追いかけろ、などと教わった。後ろ足が発達したウサギは、登りは得意だが下りが下手、そんなことらしい。その教えを守って、僕たちは懸命に上から下へと追いかけた、そんな記憶だ。結局僕たちは失敗し、先生だけが見事に捕まえた、記憶はそんなシーンで終わっている。
ちなみに、ウサギを一羽二羽と数えるのは、鳥になぞらえているから、と言われる(諸説あるらしいが)。つまり大昔は食べ物だったようだ。いろいろあって動物は食べてはいけないことになったのだが、地方では隠語を使って色んな動物を食べていたのだ。
ボタン、モミジ、サクラなどの肉の呼び方(隠語)として生き残っているものがたくさんある。ウサギにも隠語があるのかもしれないが、今のところ食べたいわけではない笑。
小さな孫たちが、いずれ「どうして一羽二羽」と数えるの?と尋ねるのかもしれない。ジイジはきっと「小鳥みたいにぴょんぴょん跳ぶから」と無難に答えるのだと思う笑。日本の古い風習や文化を教えるのは、親とか先生のシゴトなのだろうが、教える彼らも知らないことが増えていくんだろうな。まぁ、年寄りの立ち位置は難しいよね。