toggle
2022年12月28日

編集後記の編集後記「2022年の最後に」

等身大というのは
4年に一度の再会のとき、いつも読んでるよ、と声をかけられる、で、ちょっとした立ち話になる。どうやら編集後記のことのようだ、だからとりわけ嬉しい。ありがとう、読んでくれてるんだね。
辞書によれば編集後記というのは編集人による「あとがき」のことなのだそうだ。でも僕の場合は、僕という一人の等身大の同級生の「今」を書いている。この場合の等身大とは「よく似た人」のことではなく「ありのままの姿」の方だ。
同じ時代に生きて、同じ世相に接して影響を受けた。同じころに社会でもまれ、同じ時期に大人と呼ばれ、家族という転機があった。そして大小の苦難や喜びを味わい、いま60代ならではの悩みや興味を持っている。思い出す「昔」ってやつにも共通項があったり、年齢なりに喜怒哀楽のポイントが似てたりする。
一人ひとりは間違いなく別人で、発信の仕方はバラバラなのだが、その横顔には、驚くほどの共通項と、それゆえの(正反対の)対立軸があるのだと思う。まぁ、いつまで続けられるか分からないのだが、これからも「一人のおっさん」のハナシを続けていこうと思っている。

2022年の最後に
今年はA面の年だから、A面ニュース(コンテンツ)の記事が多くなった。だから、むしろ編集後記の記事数は、ぐっと減って56タイトルだった。一方で、前前年、前年とコロナの影響が大きかったから、インドアの話題ばかりだったのだが、今年は「外に出る」機会が増えたかもしれない。
そういえば、参加者アンケートの結果からすると、興味のあるB面企画の「旅の目的地」では、1位の京都は相変わらずなのだが、2位は僅差で「鎌倉」だった。大河ドラマの影響って、こんなことろにも出るのだろうか笑。確かに、しっとりとした鎌倉も、アクティブな江の島も楽しそうだ。
そして目的では「グルメ」が相変わらず強いのだが、なんと1位は「温泉」だった。まさか同級生と一緒に入浴したい、ということではないと思うので、何とかアイデアを尽くして、トライしてみようと思っている。まぁ、僕は企画のネタを求めて、下見の旅に出るのだと思うから、そんな同級生のひとコマを、ここで、これからも届けてたいと思っている。

編集後記(今年は55タイトル)の振り返り
●1月/本の時間「万城目ワールド」/ホテルの時間「空に浮かぶメッセージ」/ディープなファンが喜ぶ企画展/温泉での溜息「仲居さんと接待さん」/本の時間「第2部に興味があって」/いつか旅に出よう「やきそば三国同麺」/舌の記憶「きんちゃく」/●2月/年寄りとスープの関係/確かに美味しいのだが・・・/友人の動画にほだされて/雪の城端線/本の時間「クルマの記憶と象徴するもの」/蕎麦屋の回文(かいぶん)/●3月/寒い夜のヴァン・ショー/ファミレスのハンバーグ/頑張れ受験生/お疲れの祝日には甘いものを/肉の日の醤油、塩、味噌/

●4月/本の時間「マカロニ必殺紋次郎」/空白の3時間と五郎さん/本の時間「旨いミルクティーに出会った」/いつか旅に出よう「八重山の星空」/ある老店主との思い出/●5月/ホテルの朝ごはん「どうでもよくなる」/本の時間「それは興味深い」/へそ曲がりが選ぶ蕎麦屋/●6月/BARの夜話「父の日に贈るCM」/ホテルの時間「横浜の歌が聴こえる」/

●7月/遠い記憶「とめさん、とくさん、げんさん」/青春のかけら「きっかけは美術館」/舌の記憶「大きなハンバーガーの食べ方」/●8月/散歩の途中で「へしない旅」/旅館でのため息「さすがだなぁ、と感嘆する宿」/BARの夜話「2005年のカクテル」/500円玉の行方/ただ食べたくて「2枚のショップカード」/●9月/遠い記憶「木曾節で始まる毎日」/日曜の朝のささやかな楽しみ/旅館でのため息「霧の中に浮かぶアートな宿」/ただ食べたくて「年寄りたちのバースデーソング」/ひまわりの約束/本の時間「谷中のルーカス・ギタークラフト」/謎のチョコレートショップ/

●10月/散歩の途中で「アートな時間の結末」/マーベリック/遠い記憶「中山峠のヒグマ」/散歩の途中で「お父さん預かります」/ただ食べたくて「長い夜の長いレシート」/散歩の途中で「10月の小さな秋を探そう」/●11月/BARの夜話「あるBARの系譜」/ただ食べたくて「シニアたちの樹林厨房」/本の時間「小説からの妄想」/ホテルの時間「三つの老舗ホテル」/●12月/BARの夜話「ハイボールと酒場のパフェ」/散歩の途中で「早稲田から神楽坂へ」/編集後記の編集後記「2022年の最後に」/

2022年の公式サイトは、全コンテンツ計148タイトルの記事をお届けした。
来年は、どうなるかなぁ。
みなさま、よいお年を。

Other information