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2023年07月12日

映画の時間「おじいちゃんばっかり」

この映画を観たのは封切り日だった(あっ今どきは公開日って言うね笑)。とはいえ狙ったわけではなく、たまたま、この日になっただけだ。僕たちにとっては大人気シリーズの第5作で、おそらく最後になるから、もしかしたら混んでるかなぁと思ったが、まったく静かで、観客は10人くらいしかいなかった。
平日のこんな中途半端な時間にやってくるのは、ひまなシニアか、熱烈なファンくらいなのだろう。まぁ僕は前者の方かな、でもファンであることは変わらない。僕たちの後ろには、なぜか男子高校生3人がいて、こんな若い人にもファンがいるんだ、と感心していた。

映画の主人公(キャラクター)の名前は、ヘンリー・ウォルトン・”インディアナ”・ジョーンズ・ジュニアというらしい。父親からは「ジュニア」と呼ばれる、世界で一番有名なあの考古学者だ。この「インディアナ」は本名ではなく、実は犬の名前だというエピソードが出てきたのは第3作の「最後の聖戦」だったと思う。
父親役はあのショーン〇ネリーで、親子2代の考古学者バディーのコミカルな大活躍が、とても楽しい作品だった。ちなみに、この第3作には若い頃のインディのエピソードのシーンがあって、ヘビ嫌いとか、ムチや帽子を使う理由が描かれていたそうだ。残念ながら、僕は忘れてしまっていて謎のままだ。
こんな魅力的なキャラクターを作り上げたのは、ジョージ・〇ーカスとスティーブン・〇ピルバーグで、だからこそ、綿密に設定された人物像は、その衣装にまで及んでいたようだ。ムチは牛追いムチ、帽子はフェドーラ帽(中折れ帽、僕たち世代にとってはボルサリーノ)、レザージャケット(バッグもそうかな)、というあの姿は、たとえシルエットだけでも分かるように、という指示で固まったものらしい。
大学の教壇に立つインディアナ・ジョーンズ教授は、ツイードのスーツ姿なのだが、このコスチュームに着替えると、キャラクター「インディ」に変身して、あの音楽に乗って大活躍することになる。まぁそれは、シリーズどれも同じだ。

もちろん本編(今回の第5作)のことは何も書くことができない。せめて映画の公式サイトに記載されている情報くらいならいいかなぁ、などと考えたのだが、さすがディズニー、出てくるキャラクター情報以外は、まったく書かれてない笑。
だから、このコスチュームのハナシだとか、シリーズ全般の、いわゆる「あるある」のことを書いている笑。この「あるある」が、本編にも出てくるのかどうかも、もちろん書けないのだが、まぁこれから観る人たちは、予習のつもりで思い出してほしい。
大嫌いなヘビや、気持ち悪いゲジゲジ虫やクモの巣のシーン・・・。敵として登場するのはナチスとかKGB(まぁカルト教団もあったかな)・・・。物語の軸になる伝説の「お宝」・・・、その「手がかりの資料」を取られたり、取り返したり・・・、逃げたり、追いかけられたりのアクションシーン・・・。
飛行機での長距離移動は、いつも地図と矢印で・・・、相棒は「気の強い女性」キャラ、少年もいたっけ・・・。古代文字を読んで、その仕掛けを危機一髪でクリア・・・、ラストは想像を絶するスペクタクル・・・。まぁ毎回そんな感じかな。

この第5作の公開にあたって、第4作「クリスタル・スカル」が日テレで再放送された。この第4作には、息子も、その母親つまりインディの奥さんも出てくるし、インディの過去の経歴などのプロットもたくさん出てきて興味深かった。実はすでに、この第4作の段階で、インディの物語が、いよいよエンディングに向かっていることが良く分かった。
発表されている第5作のキャラクターには、インディーの昔の仲間もたくさん出てくるのだが、彼と同じで、みんな「おじいちゃん」ばかりだ笑。年齢的に考えればハリソン〇ォードのインディは、これが最後ってことのようだ。まぁ、そう思って本編を噛みしめるのが、ファンの楽しみ方に違いない。
何でもそうだが「これでおしまい」といわれると、ちょっと寂しくなるのだが、本作は相変わらず息もつかせぬ展開で、あっという間の165分だ。だからおすすめ。

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