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2024年01月19日

本の時間「鼻水をすすりながら読んだ小説」

ついさっき、この小説を読み終えたばかりだ。最後は、ティッシュを片手に鼻水をすすりながら読んでいた。ちょっとグッとくるラストシーンだったのは間違いないが、感動の涙ではなく、僕が風邪をひいてるからだ。つまり本物の鼻水ってやつなのだ笑。
風邪気味(軽いせきと鼻水)だったのだが、とりあえず市販の薬でごまかしながら10日間ほど過ぎた。けっして病院が嫌いなわけではないのだが、何かとタイミングが合わず、通院できなかった。
病院のホームページには「風邪症状・発熱外来」の説明がある。発熱外来のことはコロナのときに知ってはいたが、幸い体験したことはなかった。だから改めて読んだのだが、いつもの手順と違うから、何となく面倒くさかった、というのが本音でもある。発熱はまったくないから、二の次にしていたのだ。
今日こそはOFFにして病院に行こう、そして1日を安静に過ごそうと考えた。そして午前中にようやく病院に向かい、検査や診察を終え、処方された薬をもらって、ようやく本物の治療薬(笑)を飲み始めた。でも鼻水はすぐには止まらない笑。

読み終えた小説のタイトルと作者は、上の画像の通りだ。詳しくは書けないが、主人公の少年が、不思議な言い伝えをもつクスノキの番人になっていくハナシで、彼の成長物語でもある。彼を振り回す元気な女の子も出てくる。
この本は、僕が買ったものではなく、先に読み終えた家内のやつだ。人気作家のそれだからタイトルだけは本屋で見て知ってはいた。でも自分で買うことはないジャンル、そんな作家さんだ。
読み始めるとさすがに面白くてスイスイ進んだ。文庫本になったのは去年の春らしいが、今年の1月には続編が出るらしい。彼の作品はしばしばシリーズ化され、その後はドラマ化、映画化されるから、もしかすると、この小説もそういう展開になるのかもしれない。そのキャスティング(役者さん)なんかを妄想するのも楽しい。
実は、先週末から、わずか5日間で読んだことになるから、すきま読書が多い僕にとってはとても珍しい。まぁ風邪気味だった期間だから、インドアばかりだったことも理由のひとつかもしれない。
読み始めたのは仕事で使った新幹線の中だった。読むための下を向くから、鼻水には悩まされる。僕の鼻水は何の前触れもなく、ツ~っと流れ落ちるやつで、少量だが頻度がひどい。最初のうちは対処が遅れて、本のページの上にポタリと落ちたりする。慌てて拭いても後の祭りだ。まぁ家内の本だから、言わずにおけば問題はないかな笑。その後は、片手にティッシュを持ちながら読むように工夫したのは間違いない。
この小説と鼻水のセットは、その後も続き、自宅では、鼻の穴の両方にティッシュを丸めて突っ込んだ姿で、読書にいそしんでいた。まぁ他人には見せれない姿かな笑。

ちょっと蛇足っぽいが、この日の病院での出来事が面白かったから、ちょっと書いておきたい。まぁこの小説にまつわる僕のハナシだ。
この日、いつもの内科医院へ、朝一番で問い合わせの電話をした。すると、この電話がそのまま受付になるのだという。今朝の体温や症状の問診ののち、保険証記載のいくつかの数字とか、生年月日や電話番号を問われ、病院裏口の駐車場に10時に来てね。着いたら電話してね。車内で待っててね。などと若い声の看護師さんから、慣れた口調で優しく説明される。明るくテンポよい対応に、僕は「面白い」と興味を持ってしまった。これが「車上診察」というやつかぁ。
着いたよ、と連絡を入れると、クルマの車種や色やナンバーを聞かれ、再び、待っててねと言われる笑。車内でくだんの小説を読みながら、もちろんティッシュ箱を横に置いたまま、待つこと30分ほど、ようやく僕の順番になった。
どうやら診察は車上ではなく、裏口から入ったすぐの処置室らしい。先生による診察ののち、念のためインフルエンザの検査をするという。鼻にあの長い綿棒を放り込まれるあれだ。再び車で待たされるのだが、今度は検査結果を知らせに(車まで)来てくれた。窓を降ろすと、検査結果が表示された白いプレートを見せて、陰性でしたよ、と笑顔で教えてくれる。その後の会計や処方箋の受け渡しは、フツーの外来の患者と同じだった。

・・・と、看護師さんのコトバが馴れ馴れしいのは真実ではなく脚色してある。僕が、小説に出てくる優美ちゃんというキャラを真似て書いたからだ。まぁこんな感じの現代っ子として描かれている。まぁ彼女が看護師ならこんな感じだ笑。
とはいえ、テンポよく元気な対応はホントのハナシだ。明るく「お大事に~」と声を掛けてくる看護師さんたちは、もちろん本物なんだけど、優美ちゃんをイメージした僕は、この病院のみんなは、若くて元気なキャラクターに思えてしまった笑。
まぁ、こんなテンションで書き終えたのは、4種類もある薬の副作用ってやつかな笑。いつの間にかセキや鼻水が止まっている。ここしばらくのティッシュの消費量は、もの凄かったから、これでひと安心だ。そうそう、鼻水で本を汚すことも、これでなくなる。

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