カフェは旅や散歩の名脇役

このところ、真夏の東京散歩のハナシを続けて書いている。ハナシの舞台が新宿歌舞伎町だったり恵比寿（ブリュワリー）だったりするから、僕が昼間っからビールばかり飲んでるような印象が強いかもしれない。まぁ半分ホントだが、もう半分が抜けている。
こんな僕だって、あの炎天下の水分補給にビールだけってことはない。当たり前だが、ちゃんと涼しい場所で休憩することは忘れない。旅先の場合は「カフェ」ってことだ。まぁ違うタイプの店をカフェのように使うこともあるけどね笑。
もうこんな年齢だから頑張って歩くとすぐに疲れる。そんなときはカフェを探す。もちろんハズレも多いが、雰囲気が良かったり美味しいメニューに出会うと、ちょっと嬉しくなる。まぁ僕にとっては、旅や散歩を充実させる名脇役って感じかな。
今回は夏の東京散歩のときに使った、そんな脇役のことを書こうと思う。

ペニンシュラのマンゴープリン
お昼の少し前に東京駅に着き、地下鉄に乗り換えてホテルに向かった。今夜はチェックインが遅くなるから先に荷物を預けたのだ。こう書くと簡単な移動に見えるが、実は移動の途中には「階段」が多くて大変だ。トランク担当の僕には結構なトレーニングってことになる。もちろん旅先で身体を鍛えたい訳でもない笑。
そして、手ぶらになった僕は、待ち合わせの新宿伊勢丹へと再び地下鉄で向かった。身軽だから、もう階段でイラつくこともない。
予定より30分ほど早めに着いた僕たちは、カフェを探して涼をとろうと館内をプラプラすることにした。結局B1Fの隅っこに「ペニンシュラ（ホテル）」のケーキブティックを見つけた。いわゆるケーキを売る物販店だが小さなカウンターがついている（まぁ座りづらいんだけどね）。
ペニンシュラと言えば「マンゴープリン」だ。こんなところで会えるとはラッキーかもしれない。やっぱり美味しい。久しぶりの味に大満足だった。ちなみにケーキセットのモンブランも絶品で、さすがペニンシュラという感じだった。

ウエスティンのミルクティー
新しくなった恵比寿ガーデンプレイスは何かと変貌していて歩くのも楽しかった。次回は使ってみたいと思うレストランも見つかった。そして、久しぶりに一番奥のウエスティン東京（ホテル）へ行ってみようか、というハナシになった。地下街の通路で便利にアクセスできる。
ホテル館内は相変わらずクラシックだが、不思議と古さは感じない。実は（昨年）大改装したばかりらしい。どこが変わったのかも分からないのだが、あの独特の重厚な空気感が流れていることは変わらない。
1階のラウンジは満席で、22階のバーをすすめられた。週末だけの昼営業らしい。もちろんカフェメニューや軽食も楽しめる。そこはカウンター越しに東京の街並みが見下ろせる、つまり眺めがいい場所だった。利用客も少なくてとても静かだ。
冷たいものを、と思っていたのだが、ロンネフェルトのミルクティーを見つけて注文することにした。いわゆる温かいロイヤルミルクティーだ。少し甘くて、ほ～っと気持ちが落ち着く感じがする。

イータリーのラザニア
いつものことだが、東京駅やその近くにのんびりできる店（カフェかな）を探している。東京へやってくるのは週末だから、帰る時刻、つまり日曜日の午後遅くに「空いている店」というのが条件になる。できれば静かで夕食代わりに軽く食事できればいい。
駅の中にも周囲の商業施設にも、飲食施設は星の数ほどあるのだが、どこも混雑していて騒がしかったり長い列が付いている。旅人は誰もが同じことを考えるものなのだとつくづく思う。静かな店を探すのはなかなか難問なのだ。
今回試してみたのは、丸の内地下街の「イータリー」だ。銀座や日本橋にもある有名店で、イタリア料理の食材やベーカリー、デリを物販する大型スーパーみたいな店だ。まぁ単純なカフェとは大きく違うのだが、店内にはカフェやバール、ジェラートやデリのスペースもある。
そして丸の内のここには、店内の一番奥に（隠れるように）レストランがあることを見つけた。しかも、そこにはほとんど利用客がいなかった笑。人気がないのかも、という一抹の不安はあるものの、今回トライすることにした。

あんまり空腹でもないから、最初は軽くパスタあたりでいいかな、と思ったのだが、メニューがとても面白い。そこに「ラザニア」を見つけて思わずそれに決めた。となるとワインが欲しくなって、おすすめのシチリアワインをグラスで注文することになる。
さらに「ちょっと飲むのだから」と、つまみ2～3品を追加する笑。カフェのハナシを書いているのだが、僕のそれは、まぁ居酒屋みたいな使い方かもなぁ。すぐに満腹になった、ごちそうさまでした笑。
さぁ重いトランクを取りに行って、新幹線ホームへ向かおう。東京駅にだって階段はあるから、またトレーニングの時間だ。