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2025年07月25日

昭和香る大衆グルメから、ITベンチャーまで

ぶらり五反田
梅雨の晴れ間の東京散歩
さて、五反田にやってきた。かつては昭和オジサンの歓楽街と言われた街だが、今では注目のITベンチャー企業が集結し「五反田バレー」と呼ばれる街に変貌したようだ。当然若い人たちが増加して、近年は「五反田めし」と呼ばれる独特の食の街になった。飲食店が半径2kmに1300軒ほど密集しているらしい。
五反田に来るのは、ざっと15年ぶりだった。当時の東京は「肉汁ハンバーグ」のブームの頃で、五反田のミート矢澤はその象徴のような怪物店だった。この店もそうだが、訪ねた五反田の人気店はどこも熱気に溢れていて、大部分が男性客だった気がする。その後の肉ブームをけん引するような街だった。
ところが、今回歩いて一番驚いたのは、若い女性客が街にあふれていることだった。それは街の印象が一変してしまう光景だった。台湾〇〇とかお洒落なベーカリーとか、五反田めしの裾野はとても広そうだ。
ホテルへ戻る前に、五反田の駅周辺を歩くことにした。あの行列の名物うどん店(おに〇んま)はかつてのままだ(ちょっと汚く見えるけど笑)。目黒川の辺りはきれいに整備されていた。タワマンもそうだが、何より街には立派なビルが増えた気がする。

そして探したのは通称「五反田ヒルズ」と呼ばれる飲食店ビルだ。まぁ地方の駅前にあるようなタイプ、つまり食事処やスナックなどの小さな店がたくさん入居する雑居ビルかな。ビルの壁には、テナントの名前が小さくたくさん書かれた集合看板がある。雑居ビルはどこもそんな感じだ。街の人が「ヒルズ」と呼ぶのは遊び心だと思う。
まだ開店時刻前だから、清掃員が作業しているだけで入れるわけでもないのだが、大きな吹き抜けがあったりする不思議なビルだった。
実は、この地下1階に予約3か月待ちという怪物店(カウンター居酒屋)がある。忙しいから同じフロアに同じ店をもう一軒つくったらしい。看板には「食堂と〇か」と「立ち飲みと〇か」とあるのがわかる。
まぁ、カウンターだけの狭い店なのだが、12000円のコースしかないという居酒屋だ。強気というより超人気の証ということだと思う。当然、メディアや業界紙に引っ張りだこで、メニュー紹介されるのは、たしかに独創的な料理ばかりだ。
ようするに、今の五反田人気をけん引する店、五反田めしの象徴のような店ということかな。五反田には怪物店が生まれる土壌があるのかもしれないな。
もちろん僕は予約できないから食べれない。なので成城石井で、ここが発売した「甘納豆チーズ」を買ってきた。店の人気メニューを製品化したものだ。自宅のリッツに乗せると旨いおつまみに変身した。甘納豆が入ったマスカルポーネなのでウイスキーにもワインにも合いそうだ。味はまぁ、想像通りだな笑。

その後に向かったのは五反田JPビルディングという真新しい高層ビルだ。20階建て(高さ96m)だからビル街のなかでもとても目立つ建物だった。予約したホテルがその上層階に入居していた。
ビルの大部分は企業向けのフロア、そして2階には充実したシェアオフィスが入居していた。まだお金がないスタートアップ企業向けということだと思う。五反田バレー構想通りの最新スポットということかな。
1階には「五反田食堂」という名前の真新しいフードホールがあって、ここに人があふれていた。なるほどPCで作業するビジネスパーソンがほんとに多い。面白いのは普段着のご夫婦とか、母娘連れも目立ったことかな。酒を飲むというより、近所の食堂にいる風情だった。
ここは、かつて「ゆうぽうと」という郵政の施設の跡地らしい。結婚式場として有名だったようだから、金沢で言えば郵便貯金会館?メルパルク?というやつと同類だと思う。五反田のジジババにとっては思い出の象徴のような場所なのだそうだ。なるほどなぁ。

新しいビルの1階ワンフロアを全部使ったフードホールなので、まぁまぁ広い。でも出店している店は10店ほどしかない。いわゆる共有テーブル(誰でも使える席)が多くて便利ってことだ。イマドキだな。
ちなみにここにも、さっきの怪物店の4号店が出店している。しかも店名が「ここにもと〇か」という笑。とはいえ予約でいっぱいになるのは同じだから、なかなかうまくいかない笑。
さて、今回は五反田に出没したのだが、夕食は別の街でとったし、老人なりの疲労も重なったから、ホテルでのんびり過ごしていた。だから、ほぼ散歩しただけということかな笑。
五反田めしは、アレコレ調べていたが、無理せず全て次回に保留することにした。このホテルも意外に気に入ったから、近いうちにまた来ると思う。五反田めしは、そのときに楽しむことにしよう。

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