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2017年11月17日

ガリビエの生ソーセージの小話

A面の映像企画は七輪(しちりん)から生まれる
連休のある日、蕎麦好きの僕は、辰口にある一軒の蕎麦屋へ行ってきた。辰口へはめったに行かないから、その足で「ガリビエ」へ向かった。ガリビエは「シャルキュトリー」つまりソーセージ、ハム、パテ、テリーヌなどの専門店だ。実際ここのソーセージは旨い。いしかわ動物園の真裏の山の中の一本道にポツンとあるので「こんなところに?」と思ってしまう場所だ。いつもより早い時間に行ったからか、ショーケースにはたくさんの商品が並んでいた。いつもは売り切ればかりだからテンションが上がった。若い店主夫婦が欧州の伝統的な手法で真面目に作り、その場で売っている。おそらく燻製の煙などの問題があって、山の中に工房を設けたんだろうな、などと想像している。今回は、僕いち押しの生ソーセージや燻製タイプ、白ソーセージなど「焼いて旨いソーセージ」を買うことにした。奥さん?が丁寧に焼き方などを教えてくれ、食べる前からよだれが出るような感じだ。途中、ホームセンターで「七輪」を調達し、準備万端にして、悪友K中くんに電話を入れた。「ソーセージ焼きながらA面の映像企画の話をしようぜ」。約束の夕方にK中くんはワインを一本持ってやってきた。バルバレスコの1998年を事前開栓してから持ってきた。彼も準備万端だ。乾杯ビール、タコの手抜きアヒージョで戦闘開始。「賞味期限が本日限り」の生ソーセージはシンプルで、肉汁たっぷりで、とにかく旨い。A面のアイデアのこと、映像のヒントやモチーフのことから始まった二人の打ち合わせ(笑)は、結局夜遅くまで続いた。気づくとワインが2本空になり、最後はシングルモルトとひやおろし無濾過生詰めのグラスを持って半眠りの状態だった。自宅の庭先でのソーセージだけの小さなBBQは楽しかった。実は火起こしに時間がかかって、火起こしコンロのまま焼くことになり、新品の「七輪」は使われることがないまま物置に置いてある。今度は貝でも焼くことにしよう。あっ、企画アイデアのこと、記憶が薄いかも。


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