散歩の途中で「卯辰山でのフライングレシーブ」
うまく説明できないが、ここは最近話題の、かわいい系の蕎麦屋ということかな。たしかに女性が多いように見える。周囲は田んぼで、優しい風が通る店だ(どうやら蓮根の畑かもしれない)。おそらく古い民家をリノベしたのだと思う。H乃香という名前の蕎麦店だ。古い梁や昔のらんまを残して、広い座敷にゆったりとテーブルや座卓を配置してある。広い庭を今風に手入れして、庭に面した縁側には丸い「ちゃぶだい」の席もある。まぁちょっとした古民家カフェのような風情だ。店名にもそんな思いを込めた気がする。
シンプルなメニューばかりだが、料理はとてもていねいに作ってあって、蕎麦も本物だ。味には個人の好みがあるから何とも言えないが、たくさんのファンがいるのは間違いなさそうだ。土日には列がつくらしい。この蕎麦屋は、少し前から噂を聴きつけていたのだが、行く機会がなかった。住所は金市町と書いてあるのだが、とにかく、ややこしい場所にある(笑)。初めて行くなら、気を付けた方がいい。さらに「蕎麦屋」に見えない外観なので、通り過ぎてしまいそうだ。
この日は月曜日だったが、朝から大事な用事があって仕事を休んだ。終わったのは昼頃だったので、どこかでランチを楽しんで、その足で散歩しようと思った。散歩と言ってもクルマだ。ドライブというほど遠方の目的地があるわけでもない。だから、僕にとっては「あてのない」気ままな散歩、みたいなものなのだ(笑)。
天気がいい日の運転は気持ちいい。蕎麦の次は俱利伽羅不動尊へ向かうことにした。僕は行ったことがないが、たいした理由はないからカーナビも使わない。森本駅前から津幡方向へと向かったのだが、もう何十年も走っていない道だ。いわゆる津幡検問所(今は何て呼ぶんだろう)から富山方向へ、そして迷いながら不動尊に着いた。この先をもう少し富山側へ走れば、八重桜の名所だったようだが、狭い山道に嫌気がさして、Uターンした(笑)。途中の八重桜もそれなりに美しかったから満足だ。
帰り道の森本駅はきれいになっていた。百坂あたりは昔のままだ。鳴和のバス亭や「いこい」、春日町のバス停などを順に見つけて、ありし日の通学風景を思い出したりしていた。でも平日だから桜丘高校へは行けない。
ふと、卯辰山の県民公園(正しくは奥卯辰山健民公園)へ行きたくなって、小坂神社へと左に曲がり、卯辰山へ向かうことにした。遠い昔、クラスメートと一緒に、バレーボールを持って、この坂道を登り、芝生の県民公園へ行った気がする。あれは高校の行事だったのだろうか、たしかゴルフ場の跡地だったと思うが、広くて芝生がキレイだったと思う。みんなで輪になってバレーボールを回し、ときどきカッコつけてフライングレシーブをしていた気がする。ミュンヘンへの道の松平監督に影響されたんだと思う(笑)。
ここに来たのも、何十年ぶりだ。今では、駐車場や新しい施設なんかも整備されている。駐車場からは遠くまで広がる芝生が見下ろせて、とても気持ちがいい。そこには、バーベキューサイトの施設もあった。車のまま乗りいれて(1台だけだけど)サイトに横付けできるようだ。キャンプ場じゃないから泊まることはできないようだが、炊事施設やトイレなどは新しくていい感じだ。
仲間たちとのキャンプ企画は休止したままだ。ここでは日帰りしかできないが、町から近くて手ごろで、予行演習にぴったりかもしれない。何より、バレーボールもできる(笑)。もちろん、こんな歳だから、骨折覚悟のフライングレシーブは禁止するしかないな。
クルマでの散歩は、思いのままにアチコチへ行ける。無計画だから失敗ばかりなのだが、歩くのとはまた別の楽しさがある。今回は時間を超えて、遠い昔の景色も見ることができた。たまにはそんな遊びも悪くないよな、と仲間に賛同を求めてみる(笑)。
H乃香 soba-honoka.com
奥卯辰山健民公園 kgs-okuutatu.com
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