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2021年04月30日

苦手な科目の言い訳

まだ「生徒」だったころ、何かにつまづくと、その科目が苦手になって、それをず~っと引きずって生きることになる。おおむね、それを「当時の先生」のせいにして被害者ぶるのだが、もちろんそれは言い訳とか責任転嫁に過ぎない。
40歳くらいの頃だから卒業して20年以上経っていたと思う。父兄として娘の高校へ行ったときに、桜丘時代の僕の数学の先生に再会したことがある。娘の担任?だったのだ。僕にとって数学Ⅲ(すうさん)が苦手になった時の先生だったから、懐かしさの意味が違って笑ってしまった(笑)。もちろん逆の場合もある。当時の苦手科目であっても、後年になって興味を持ちはじめ、大好きになる分野はたくさんあると思う。僕にとっては日本史がその典型なのだが、同級生たちにもきっと、そんな記憶やエピソードがあるのだろうと思う。。

とはいえ、全く興味のない苦手なジャンルもある。中学校?でいう音楽の授業、言い換えれば「クラシック音楽」のことだ。音楽室への縁も薄かったと思うが、壁にはたくさんの音楽家の肖像画が掛かっていたような気がする。肖像はどれも、おかしなヘアスタイル(カツラかな?)で、おおむね太っていて、厳しい表情で見下しているように見えた・・・ような気がする(笑)。知っている名前は、ハイドンとかバッハとかシューベルトなど、いくつか言えるのだが、当てはまる顔が分からない。
もちろんベートーヴェンだけは例外で、一致する唯一の音楽家だった。僕だって「運命」くらいは知っている。けれど、交響曲第5番ハ短調、第1楽章の〇〇〇〇とか言われると、もはや異星人のコトバだ。そんな幼稚なレベルだった。15年ほど前だろうか、そんな僕が、あるときからクラシックのCDアルバムを買い始めた時期がある。大した理由ではない。「のだめ」にハマったからだ(笑)。

「のだめ」は、いわゆるフジテレビの「月9ドラマ」で、人気に火が付き、新春スペシャルで楽しませ、最後は映画(しかも前編・後編)で締めくくるという、いまも続く王道のフジテレビ式メディア戦略に、まんまと乗せられたのだった。テーマソングもそうだが、ドラマのBGMとして毎回のように多彩なクラシックが使われ、劇中の若々しいオーケストラが演奏する本格的なシーンも、たくさんあった。主人公をはじめとして「キャラの濃い」脇役の若い役者たちが、とても面白かった。だから、発売された「のだめのCDアルバム」を買ったのはもちろん、初心者用のクラシックの名曲100、みたいなやつとか、ショパン全集なんかを買って聴くようになったのだ。影響されやすい僕の、よくあるマイブームのひとつだった、ということだ(笑)。

そういえば、ラフォルジュルネ(今は名称が変わったよね)で、あの青島広志先生の解説(ショパンだったかモーツァルトだったか忘れたが、トークショーみたいだった)を聴きに行ったこともあったな。もちろんマイブームはすでに過去のことなのだが、あんな楽しい授業なら、また聴きたい気がする。
テレビ番組の製作がストップして、過去の人気ドラマの再放送が相次いだころ、期待していたが、結局「のだめ」に会うことはできなかった。FODとかparabiなんかには興味はないから、今度は、あのCDアルバムでも聴き直してみようと思う。
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