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2025年10月24日

夕暮れ、錫(すず)と焼き団子、にらむ猫

秋のひがし茶屋街ぶらり
さて、この日の散歩は続いていた。次にやってきたのは東山だ。
夕暮れの浅野川べりや茶屋街を歩くのは久しぶりだった。日没間際のお日様は、景色を少しだけ優しくしてくれる。目に映る街並みはいつもよりカッコよく見えた。
そんなベストな時刻の、つまりいい雰囲気の景色を狙うのは僕たちばかりではない。和装の2人の前撮り(撮影チーム)にも遭遇した。観光客に囲まれるのは嬉しい?恥ずかしい?、どうなんだろうね(お幸せに)。
一方で、こんな時刻なのに?、と驚くほどの多くの人が横断歩道を渡って茶屋街に入っていった。後から知ったことだが、大型バス2台?の集団が到着したばかりで、茶屋街はイタリア語にあふれていた笑。インバウンドのツアーも空いてる時間を狙っているのだろう。

茶屋街の奥の宇多須神社へ向かった。ここは10柱の神様を祀ったパワースポットで、そのご利益は金沢一なのだそうだ。ちなみに、境内の狛犬は「逆立ちの狛犬」で、つまり金沢伝統の加賀獅子をイメージさせるらしい。県民なのに何かと知らないことばかりだ。
夕陽を浴びた社殿や境内にはいつもと違った空気感があった。日本人はいない。欧米の人たち(さっきのイタリア人かな)が数人、スマホを片手におしゃべりしながらそんな日本文化を楽しんでいた。
僕たちは、彼らを尻目に段を上がり賽銭をいれてお参りを始める。何となく彼らの視線に気付きながらの二礼二拍手一礼だ。ちょうど二拍手あたりで、間違いなく雑談が止まった笑。たぶん不思議な所作に興味を持ったのだと思う。振り返ると、やっぱりみんなが見ていた。ちょっと照れくさい。

お目当ての新しいカフェに入ったのだが、誰も出てこないから、んっ?と躊躇した。もう閉店なのかな。ここは、あの鋳物製造メーカーN(富山)が作ったギャラリー&カフェだ(ワークショップもやるらしい)。鋳物というより錫(すず)や真鍮(しんちゅう)の酒器や食器などで有名かな。
ようやく気付いてもらい、席に案内され、丁寧にメニューの説明をしてくれた。どうやらウリは「手焼き団子」だというので、言われるままにそれを選んだ。出てきたのは卓上コンロと団子2本、団子のためのトッピング(つぶあん、きなこ、みたらしあん)のセットだった。
このコンロで、客が自由に団子を焼いて、3種のトッピングをつけて楽しむ趣向らしい。まぁどこかでみかけたようなやつだけど、焼くのはそれなりに楽しい。もちろん、使われる食器や備品は、あの錫(すず)製のやつばかりでちょっと豪華だ。ちなみに味は、まぁ、想像どおりかな笑。ごちそうさまでした。

玄関を出たとき、石畳の真ん中にデ~ンとくつろぐ猫に出会った。けっこうデカい。堂々とした態度で、近づいても逃げるどころか、なんか文句あるか?と、にらみ返してくる。
その表情が面白くて、何枚か写真をとって遊んでいた。そんな写真が今日の一番かな笑。

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