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2018年04月28日

青春のかけら「クイズダービー」

みじかびのキャプリティ取れば、すぎちょびれ、すぎ書きすらの、はっぱふみふみ・・・、大橋巨泉のテレビCMだが、今でもソラで言えるほど当時の印象は強烈だった。当時、瀕死の状態で数百人の解雇を予定していたパイロット万年筆がこのCMのおかげで業績が回復し、解雇をしなくてよくなったのは有名な話だ。「インスタ映え」に代表されるように現代の情報は「画像や動画」なのだが、ラジオ世代からテレビ世代で育った僕は、巨泉の言葉の魔力に引っかかる。彼の繰り出すフレーズはキャッチーで、今風に言うなら「コトバ映え」がいい、ということだ。「11PM」のややエッチなシーンに興奮したのが「司会の巨泉」の記憶の始まりだ。「野球は巨人 司会は巨泉」と称されたが、テレビ世代の僕たちに大きな影響を与えたビッグネームなのは間違いない。「せーの、ドン」が懐かしい「クイズダービー」は大好きな番組で「オッズ」とか「倍率ドン!」とか、とにかく楽しい言葉遊びだった。1枠の文化人枠では篠沢教授、2枠の女優大穴枠では宮崎美子、3枠の本命枠では宇宙人はらたいら、4枠の女性対抗枠は三択の女王竹下景子、この組み合わせがベストのキャスティングだと思う。はらたいらはすでに故人で、篠沢教授も逝ってしまった。当の大橋巨泉も「セミリタイア」という新しい造語で僕たちの憧れのライフスタイルを体現しながら、この世を去ってしまった。人生はバクチなのかもしれないが、困ったときに「はらたいらに全部」と言ってみたい気持ちは、今もよくわかる。

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