2018年05月04日
遠い記憶「大乗寺山の竹スキー」
ある晴れた日、山側環状を走っていて急に思い立ち、窪の交差点あたりを左折して、大乗寺丘陵公園に立ち寄った。けっこう急な坂道を上り、満車の駐車場に空きを見つけて滑り込んだ。さらに坂道を歩いて登ると広い公園につながる。振り返ると下の方には金沢市街が広がっていた。そして視線を上に向けたとき、驚いて息をのんだ。芝生の中央広場の周囲は、すべて満開のツツジで埋まっていた。草木のことは詳しくないが、きっと何種類ものツツジなのだろう。本当にきれいだ。
斜面全体に植えられたツツジの畑の真ん中を歩くように散策路が続いている。ずっと先の大乗寺の斜面まで続いているようだ。遠い昔、十一屋小学校にはスキー遠足があった。目的地は大乗寺山スキー場。スキー場と呼んでいたのは近所の僕たちだけで、実際は野田山墓地の、すぐ隣の山の広い斜面だったと記憶している。詳しく覚えている訳ではないが、きっと「竹スキー」を履いていたか、竹のソリで滑っていたのだと思う(笑)。夏になると、カブトムシやクワガタを採りに、このあたりの早朝の墓地を走った。ムササビが滑空する姿を目撃したこともある。井上陽水の名曲「少年時代」の歌詞が頭に浮かんで、そんな、のどかな時代を思い出しながら、夢中でスマホのカメラを向けていた。
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