散歩の途中で「サケマルシェのついでに」
いつの間にか熱帯低気圧になってしまった台風18号は、自宅の前に大量の枯葉の吹き溜まりを作って去っていった。後に大きな被害をもたらす19号が発生し、南の海域には10月になっても台風の卵がたくさんいるらしい。気温は徐々に下がって、秋らしくなっていくのだそうだ。そんなアマタツの予測はよく当たる。枯葉の掃除で汗だくになってしまったが、気分転換に香林坊へ行くことにした。今日はサケマルシェをやっているはずだ。ということで、観光客気分での金沢街歩き「秋編」を始めることにした(笑)。
金沢駅から、運賃100円の「まちバス」に乗って半年ぶりに近江町に向かった。秋のキノコを目当てに八百屋ストリートを歩いたのだが、そそるキノコは見つからず空振りに終わった。半年ぶりの近江町だったが、新しい店(飲食店)が増えていたり、O江町コロッケには列が並んでなかったりと、数々の変化に驚きながら歩いていた。すでにクローズしたのだが、S野井豆腐店が大好きだった。少し硬めの絹ごしや厚揚げが絶品だった。ぶっきらぼうなオヤジだったが、おはぎやクリームパンをオマケにくれたっけ。そんな面影を探してみたりした。
すでにホテル通りとなった南町などの表通りを何となく避けて、十軒町口から出て、1本裏の道を歩くことにした。かれこれ10年以上歩かなかった道だ。元H國銀行本店の裏の道を左に入ったところにある「おでんのEびす」の看板を見つけて、懐かしくなった。このあたりの町名が「西町藪ノ内通」ということを僕に教えてくれた店だ。おでん屋でもあり小料理屋でもある不思議な店だった。あのファンキーな化粧のおかあさんは健在だろうか。
サケマルシェの会場、しいのき迎賓館に向かう途中で、尾山神社の両脇の古びた飲み屋街?を恐る恐る覗いてみたり、玉泉院丸庭園を初めて眺めたりしていた。庭園の奥の石垣には迫力があって、池の美しさとのコントラストが効いていた。玉泉院さんは前田利長の正室で織田信長の娘だったようだ。地元に暮らしていても、知らないことばかりなんだな。
サケマルシェは今年で7回目を迎えたそうだ。昨年の来場者は17,000人、すっかり金沢を代表するイベントとして定着した。会場の広場中央には、イベント用のテントなどが並び、たくさんの人でごった返している。いつのも光景と言えばそうなのだが、今年はファミリー客が増えたような気がする。そういえば芝生広場の端っこの方では、キャンプ用のテーブルやイスを並べて楽しむ人たちがたくさんいた。ちなみに今年の僕はチケットも買わず、ぶらぶら歩いただけだった。散歩の途中で酒を飲んだら歩けなくなる。経験の上での楽しみ方だ(笑)。
大和の地階に久世福商店が出店したと聞いていたので行ってみることにした。面白くて、ついつい無駄な買い物をしてしまった。さらにRF1の総菜にそそられ、ドンクのパンが欲しくなり、エノテカのワインに惹かれて、あれこれ無駄遣いした(笑)。キノコ鍋の計画はあきらめたが、夜まで待てないから、今日は夕方から、自宅でワインマルシェだな。