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2019年12月06日

笑うスマホ「ケータイじゃなくて」

私のご主人は、私のことを、いまだに「ケータイ」と呼ぶ。呼び方は個人の勝手だが、世の中では、「ケータイ」はガラケーの事だし、フツーの人は私たちのことを「スマホ」と呼ぶんだよ、と言ってやりたい。そういえば、彼はテレビのリモコンのことを、ときどき「チャンネル」と呼ぶし、録画することは「ビデオを撮る」って言ってる(笑)。

今日も朝から、俺のケータイどこ行った?、と叫んでいる。私は勝手に歩いたりはしない。してたらホラーだ(笑)。実はご主人の仕事デスクの色は「黒」なので、デスクの上に放置され、僕がスリープすると、馴染んで見えなくなるのだ。まずいことに私のケースが黒なのもよくない。
ご主人の仕事デスクは、家のリフォームのときに買い替えたものだ。あちこち探した結果、T京インテリアで見つけた。色が「黒」なのが気に入った理由のようだ。デスクはフツーより小さくて狭いのに、上にはPCが2台置かれていて、つまりキーボードも2台並んでいて、書類を広げるようなスペースもない。私の定位置は、ふたつのキーボードのあいだの「すきま」にある(笑)。いつもは充電ケーブルにつながれ、そこで眠っている。

ご主人が私を見失うときは、決まって「通話」をした後だ。彼はなぜか、あちこち歩きながら通話する。きっとクセなのだろう。ガラケーを耳に当て、通話口を片手で覆って、静かな場所?を探して歩き、会話するのは、世の中のおっさんビジネスマンの共通スタイルかな。言っておくが私のマイクの性能は、ずっと高いから、そんなことしなくていいんだよ。
さっきからご主人は、玄関や洗面所、リビングの新聞の下まで探して大騒ぎしているのだが、私は定位置から、ほんの10㎝横にいるだけだ(笑)。なぁ、俺のケータイ、知らないか?、こんどは周囲を巻き込み始めた。私はさっきからここにいる。探すのは自業自得だけど、でも、もういいかげん、呼び名をスマホに替えてほしいんだけどね。

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