編集後記の編集後記2019

今年も1年ありがとう。毎年のことだが、その1年の最後の原稿は編集後記と勝手に決めている。これが今年最後の編集後記になる。
実は、ひそかにチャレンジしていたことがある。毎週アップを続けている編集後記を、今年はなんとか「週に2編づつ書こう」という苦行を自分に課していたのだ(笑)。1年は52週あるから単純計算なら104編書くことになる。
一年が過ぎ最後に数えてみたら、合計「99編」になっていた。大台の100編に届かないから、チョンボして、もう1編書こうかな、などと考えてみたのだが、この中途半端な数字が僕らしく思えてきて、これで終わることにした(笑)。編集後記以外にも、食う見る遊ぶやB面ニュースの原稿もあるから、合わせれば130編を超えるのだが、言い訳できるわけではないな。さて来年はどうしようか。

編集後記にはテーマがないから、気楽に見えて、実はネタがなかなか見つからない(笑)。相変わらずキレイな文章でもないから、内容については反省しかない。ネタが浮かんだときや、時間がとれて書けるときなどに、メモや下書きにしておいたりするようになった。そんな少しづつ上手になった部分もあるのだが、テーマがディープで何のことかわからなかったり、もう冬だというのに夏の話だったり、現実は相変わらず失敗だらけだ(笑)。
みんなと同じ時代を生きてきた一人の同級生の、身の回りのささいな出来事の「キオクとキロク」のスケッチだが、100編の中の1編でいいから、誰かが「そうそう」とうなずく姿を想像しながら、一生懸命書いている。まぁ熱意は持続しているから、そこを甘く採点しながら読んでほしい。

最後になるが、今年もまた、何人かの仲間を見送った。分かっているだけの情報だから、もしかすると僕が知らないだけで、実は他にもある可能性がある。おくやみの気持ちに差があるわけではないが、色んなイベントに積極的に出てくれた2人の顔が浮かんで、ひときわ心が痛い。
12月に誕生日を迎え、僕も63歳に追いついた。悪友から「互いに長生きしような」というメッセージをもらった。当初は彼らしいギャグだと思ったのだが、色んなことを考えさせられた。来年もまた「皆んなに元気を届ける」そんな編集後記を目指そう。でも腕がないから熱意で勝負だな(笑)。

編集後記の2019記事一覧
●1月/謹賀新年2019/BARの夜話「枡酒（ます酒）とシャンパン」/舌の記憶「手づかみレストラン」/農業発のセレクトショップ/散歩の途中で「ポップでファンキーなカフェ」/さんまはどこにいる/ホテルの時間「魅惑のアフタヌーンティー」
●2月/出し巻きは蕎麦屋に限る/旅館での溜息「著名人が奨める宿」/散歩の途中で「東京おっさんぽ」/本の時間「ハードボイルドへの憧れ」/散歩の途中で「アメ横で下町ロケット」/舌の記憶「究極のクロワッサン」/鍋の中に顔を突っ込む幸せ/
●3月/ホテルの時間「風が通るメインダイニング」/西海サーモンとアルバリーニョ/深夜TV「音楽オタクになれる番組」/散歩の途中で「フードホールの魔力」/まんぷく/饅頭売場で足が止まる男/BARの夜話「その土地に暮らす覚悟」/本の時間「一番長い物語」/ただ食べたくて「六本木で串カツ」/
●4月/散歩の途中で「旨いフルーツタルトを食べよう」/深夜TV「巣鴨のよっちゃん」/映画の時間「ジャン・レノの丸いサングラス」/オヤジのそんなひととき/瓜二つらしい/ホテルの時間「プールサイドのトランペット」/
●5月/ただ食べたくて「福井弁がおいしい」/マンガは別腹「空想科学冒険漫画」/本の時間「おじいさんと本と旅」/ホテルの時間「音のない夜」/遠い記憶「医王山のサンショウウオ」/BARの夜話「グラスが主役のBAR」/本の時間「登場人物を演じる俳優」/食べればだんだん好きになる/
●6月/表参道の判官びいき/映画の時間「T-レックス」/青春のかけら「八王子の寺内キン」/懐かしのメロンボール/ただ食べたくて「魅惑の天丼」/優しい気持ち/悪魔のオーケストラ/ホテルの時間・水盤の向こうに/
●7月/観光客ごっこ2019春/ずかずかとキッチンの中へ/能登のおやじドライブ/ファブルとSP/ただ食べたくて「ももふくヌードル」/ローカルなフェリーの風景/思い出し笑い/ただ食べたくて「中央線の夜」/
●8月/BARの夜話「屋上の砂浜で飲むビール」/ミス尾道と坂道の街/本の時間「新宿が舞台になった小説」/冷やしぜんざいと焼き団子/散歩の途中で「下町の商店街は元気だ」/舌の記憶「究極のローストビーフ」/一杯3,000円の味/ホテルの時間「コンセプトは秘密基地らしい」/駅伝ドライブ「ツリーハウスのスズメバチ」/季節の便り/
●9月/ただ食べたくて「バルセロナの海」/本の時間「琵琶湖のほとりで」/夏の残骸/阿波おどりで町おこし/ゴジラズの上陸/旅館での溜息「山あいの非日常」/本の時間「読書感想文」/
●10月/紅の豚が瀬戸内を飛んだ/マンガは別腹「ガウディとビーバー」/ピーマンストリートのガレット/後楽園球場と東京ドーム/ホテルの時間「究極のサービスを感じるには・前編」/ホテルの時間「究極のサービスを感じるには・後編」/舌の記憶「熟成肉はこうでなくちゃ」/散歩の途中で「サケマルシェついでに」/
●11月/散歩の途中で「有名なロビーの物語」/本の時間「ラストバンカー」/遠い記憶「中学校のキオク」/一枚の写真/散歩の途中で「獅子吼のキッシュ」/笑うスマホ「私の自己紹介」/散歩の途中で「地下率が高い日に」/神楽坂の一軒家レストラン/ただ食べたくて「〇〇の日に」/BARの夜話「忘れ物の行方」/
●12月/遠い記憶「愛のアランフェス」/笑うスマホ「ケータイじゃなくて」/ワイン会のパン職人/散歩の途中で「並木通りを歩くと」/舌の記憶「ハンバーガーの1週間」/映画の時間「リンダ・リンダ」/ただ食べたくて「讃岐うどんのブログ」/本の時間「本を読む場所」/食う見る遊ぶ総集編2019/編集後記の編集後記2019