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2021年01月29日

下関と言えば、の記憶喪失

年に一度は「やらかして」しまう(笑)。またまた酒で失敗しそうになった。仕方ないよ、自粛ばかりで楽しみがないんだから、などと自己弁護してみるのだが、悪いのは自分なのは間違いない。
この日は18時ごろに帰宅した。何やかやと夫婦で街歩きしていて、しんどいとか、疲れたとか言っては何回も休憩を繰り返した一日だった。最後の古い喫茶店では、自家製チョコレートケーキというメニューに心が動いて、思わず注文したのがいけなかった。出てきたのは、ケーキと言うより、むしろ生チョコレートの「かたまり」で、濃厚で実に旨いのだが、ボリュームたっぷりだった。結局、夜になっても、お腹がすくことはなかった(笑)。
ダラダラしているうちに19時を回り、残り物を始末するような、そんな簡単な晩ごはんを食べようと、箸を持ち上げたところだ。ピンポ~ン、とインターホンが鳴った。出てみると某宅急便のお兄ちゃんだった。受け取ったのは、発砲スチロールの箱で、送り状の差出人は、僕の9歳下の弟だ。で、箱にはデカデカと商品名のシールが貼ってある。そうだった、下関ふく(ふぐ)が届くんだった。食欲はないが、ふぐは別腹だ(笑)。

2~3日ほど前のこと、こっちは散歩の途中で、工事現場の喧騒の横でスマホを耳に当てた。先方の弟もやかましい場所から電話している。なにやら威勢の良い掛け声が聴こえる。弟はどうやら市場にいるらしい。互いにやかましくて電話の内容が、うまく聞き取れないのだが、「旨いのは刺身と、鍋?、だったっけ?」と尋ねてくる。何の話かと思ったら「ふぐ」の話だ。弟は今、下関にいて、ふぐを買うために電話してきたのだ。「てっさも、ふぐちりも旨いけど、天然トラフグなら、焼きふぐか、唐揚げが旨いぞ」と応えた。弟は何かを言っていたが、よく聞き取れないまま電話が終わった。デジャブ?というか、以前にもそんな話をしていたような気もするが、うまく思い出せない(笑)。
その直後にLINEがきた。ふぐを買ったから〇曜日の19時以降に届くよ、とのメッセージだった。9歳も離れているから、いつまでも子供のように感じていたのだが、本場のふぐを送るなんて、こんなに立派な大人に育ってくれて、兄貴は嬉しいよ(笑)。届いた箱の中身は、ふぐのてっさ(ふぐ刺)2人前、ふぐちりの鍋セット、そして、なぜか子ふぐの一夜干しが入っていた。とらふぐの焼きや揚げなら、ぶつ切りが旨いけどなぁ、一夜干しじゃあイマイチだよなぁ、などと文句を言ってしまう、まぁ僕は、そんなひどい兄貴でもある(笑)。

ひさしぶりの「てっさ」は旨かった。丸い皿に薄造りのふぐがきれいに並んでいる。配達の途中で真ん中の「ふぐ皮」の細切りが散乱しているのはご愛敬だ。別皿に移し替えるような無駄な見栄はない。そのままラップを外して、その薄造りを数枚、箸でがばっとすくい上げて、チリポン酢で食べる。う~ん旨い。福井の常山の辛口が、旨さを引き立ててくれる。弟よ、ありがとう(笑)。
明日は、ふぐちりだな、などと笑ううちに、「もしかすると覚えてないの?」と、家内の指摘が入った。記憶喪失?、そうだ、大量の酒のせいで、大事な記憶が抹消されていたのだ。もちろん覚えてるよ、と返事しながら、すっかり忘れていた「ホントの記憶」がよみがえった(笑)。

あれは、1か月ほど前のことだ。訪ねてきた弟夫婦と一緒に、自宅での「家飲み」が始まった。お気に入りのクラフトビールや義妹が好きなシードル(リンゴの発泡酒)で乾杯し、買い置きしてあった「ひやおろし」を何本か飲み比べしたりして、空瓶を並べていた。もらい物の谷泉の限定酒なんかも飲んだようだ。調子に乗って、ついつい酔ってしまった僕は、琉球泡盛を出して飲ませたり、マイレシピのジントニックを何杯かお替りして、兄弟でベロベロに痛飲し、酔いつぶれた夜だった(笑)。
そのときに、弟夫婦は福岡に遊びに行くんだと言っていた。そして小倉や下関まで足を延ばすこと、博多の屋台とか鳥皮串が食べたいこと、なんかを話していたっけ。僕は、下関と言えば「ふく(ふぐ)」だろう、天然トラフグだ。などと熱弁したことを、ようやく思い出した。どうやら、届いた「下関ふく」は、酔っぱらった僕が買ってこいとリクエストした可能性が高い(笑)。悪い悪い、忘れてた。こんどちゃんと代金を支払うからね、おまけにワインでも1本付けるから、許してくれ。と、ひどい兄貴は反省のそぶりを見せる。

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