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2022年04月22日

いつか旅に出よう「八重山の星空」

ちゅらさんの「えりぃ」はかわいかった。番組の舞台、小浜島の古波蔵家にはたくさんの個性的な人物が暮らしていた。中でも一番濃いキャラクターは「おばぁ」だった。おばぁには不思議なチカラ(予知能力?)があった。そのチカラは古波蔵家の女性特有のもののようで、おばぁになると強くなっていくらしい。嫁のT中好子さんにも、途中からこのチカラが出現していたっけ。
古波蔵家の男たちは、どいつもこいつもダメなやつで、父親の堺M章は美人に弱くて、ほとんど働かないし、兄のゴリは、ゴーヤーマン人形に夢をかけるダメ男だった(笑)。唯一まともなのは弟のケータツ?で、演じるY田孝之の好感度は(わが家では)高かった。
わが家は女系家族で、娘たちも加わり、3人とも熱烈なちゅらさんファンだった。つられて僕も観るようになった。しかしドラマの人間模様をわが家に置き換えられて、父親の僕はいつも分が悪かった。後年、大学受験を迎えた下の娘が、医療の道へ進むと言い出した時、こりゃきっと、ちゅらさんの影響だと僕は勝手に思い込んだものだ。勘違いと知ったのはごく最近のことだ(笑)。

しばらく前のことだが、いつもの仲間たちに「みんなで沖縄へ行こうぜ」と持ち掛けたのだが、なかなか色よい返事は戻ってこない笑。こんな年齢になったから暑いところは敬遠するのだろうか。
さて、朝ドラの舞台が久しぶりの沖縄らしい。まぁそんなきっかけで、この原稿を引っ張り出した。遠方への旅行が犯罪のように言われていた頃に書いたもので、いわゆる「妄想の旅」シリーズだ。
もうお分かりだと思うが、今回の妄想の旅の目的地は、この小浜島を含めて、西表島、黒島などの八重山の島々だ。沖縄本島もいいのだが、ちょっと「今っぽい」のが邪魔な気がする。離島だからよく似ているが、リゾート開発で近年人気の宮古島でもない。
行きたいのは、さらに遠方で、何かと不便な八重山地域だ。静かで優しい空気感がいいよなぁ、などと勝手に思ってしまう。こんな年齢になると、もっと地味で素朴な「島の時間」や原風景に憧れる。

八重山の玄関口は石垣島だ。小松からは羽田経由か、福岡経由になる。新しくなった石垣空港から、島の反対側の石垣港まで、バスかタクシーで移動して、そこから離島へのフェリーだ。朝早くに出発しても、チェックインは午後遅くになってしまう。けっこうな長旅でへとへとだ。きっとビールが旨いぞ(笑)。
おととしくらいだったか、小浜島に某リゾートグループのホテルが誕生した。とは言っても新築ではなく、改装リブランドだから古さは仕方ないだろう。滞在する宿はここ「Rゾナーレ小浜島」にしようと思う。この宿を起点にして、隣の西表島や黒島へと遊びに出掛けるつもりだ。
まだ、詳しくは観ていないのだが、公式サイトによれば、このホテルのアクティビティーは、抜群に魅力的だ。3密を避けて屋外の色々な場所で楽しむ食事プランはどれも面白そうだし、西表島でのトレッキングやキャニオニングにもそそられる(笑)。何年か前に「竹富島」をゆっくり訪ねたことがある。古い港の向こう側の「すぐそば」に小浜島や西表島が見えた。そんな距離なのだ。たぶんあの旅の続きがしたいのかもしれない。

それぞれの島にはレンタカーもあるようだから、ゆっくり走って、好きなところで島時間を楽しむような旅が一番のイメージかな。島の素朴な食事もきっと楽しいだろう。あの一家が住んでいた「こはぐら荘」へ行ってみたい気もする(笑)。こんな歳だからレンタサイクルよりレンタカーの方がいい。どの島もみな、レンタカーは軽自動車ばかりのようだ、何となく素朴な八重山の風景には軽自動車が似合う気がする。
旅の時期だが、台風のリスクを考えると、春先の4~5月くらいがベストだろうか。台風はやっぱり怖い(笑)。現地で台風の直撃に出会った人の話を聞いたことがあるのだが、フロントで、水とカップヌードルを渡され、ホテルの部屋にこもることを通告されるらしい。「危険なので、絶対に外には出ないでください」と、念を押されるのだそうだ(笑)。もちろん、そんな旅はごめんだ。でも天気のおまじないはテルテル坊主くらいしか浮かばない。
今回の旅の唯一の目的は「美しい星空」を眺めることだ。これ以外は、オマケで構わない。これを考えると、テルテル坊主は相当強力なやつを発明しないといけないな(笑)。

Rゾナーレ小浜島 risonare.com/kohamajima

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