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2022年07月23日

K-Dreamの時間「M岡くん初登場」

編集長のO島です。6月のある日のこと、ちょっとした嬉しいニュースがありました。K-DreamのM岡くんから、ついに「原稿」を受け取ったのです。
実は公式サイトで、この「K-Dreamの時間」というシリーズ記事をスタートしたときのこと、引き受けてくれたN畑くんからは、ほかのメンバーにも原稿を書くよう頼んである、というハナシを聞いていました。彼にとっては(というより誰もが同じだと思うのですが)、自分たちにまつわる話を書いてよ、などと言われても、何のハナシを持ち出そうかと、あれこれ困ってしまうわけです。まぁ面倒なことなのは間違いありません。だからきっと、自分一人ではなく「みんな一緒にやろうぜ」ということなのだろうと勝手に推測していました。でもそれはK-Dreamの5人の「いつものやりかた(約束事)」でもあるのだと、後に知りました。
それは編集人の僕にとって、とても「ありがたいハナシ」なのです。同じエピソードでも、書き手が違えば視点が変わって面白くなるからです。N畑くん、T桑くんに次いで3人目のライターの登場です。
さて、前置きはこれくらいにして、記念すべき松岡くん直筆の第1回のお話を紹介しようと思います。彼とN畑くんとの出会いの記憶や、だんだんギターにハマっていった頃のエピソードです。

ここからは、M岡君の原稿です。
N畑準との出会い
M岡陽一とN畑準の出会いがあって、今のバンド活動があります。それは小学生の時、学芸会で劇をやったのがきっかけかもしれません。勧進帳の弁慶役でした。準が舞台で弁慶を演じ、私が弁慶の声を担当しました。準の記憶では「たしかキャスティングは山本?先生が決めたと思う。主役級の配役が決まって本人たちより親が喜んでいた。」のだそうです。振り返ると、あのころから二人とも目立ちたがりだったのかもしれません(準は否定するかもしれません)。
それから紫錦台中学校で同じ水泳部に入りました。二人とも練習を頑張りました。同期に恵まれ、金沢市の新人戦で団体優勝しました。水泳部の練習は結構まじめにやっていました。そんな時期に、準の母親が務めていた「山蓄」に出入りするようになりました。

サイモン&ガーファンクルとの出会い
初めて準にくっついて「山蓄」に行った時の事だったと思います。店内で流れていたアコースティックギターのイントロに心を惹かれ聞き入ってしましました。初めて聞く外国人の音楽は衝撃的でした。曲の最後に「ライラライ」と繰り返すコーラスの美しさ、どんどん音が厚みを増し完全にとりこになってしましました。びびっときた感じです。この曲は、サイモン&ガーファンクルの「ボクサー」という曲だと後から知りました。
このことがきっかけでサイモン&ガーファンクルのアルバムを買い、家で、毎日のように聞いていました。もちろんポータブルプレーヤーです。その後はお年玉等でサイモン&ガーファンクルのアルバムを集めて聞いていました。初めて買ったレコードは、たしか加山雄三さんの「夜空の星」だと思うので、これは大きな転機になったんだと思います。

初めて買ったギターと通信講座
準はそのころすでにビートルズを語っていたような気がします。そのころはラジオから洋楽の情報がどんどん入るようになり、いろんなアーティストの音楽を聴くようになりました。聞くだけでなく自分もギターを弾きたくなっていました。
ちょうどそのころ準がギターを買うというので、お年玉の5千円を握りしめて、準の母親に選んでもらい、初めてのギターを買いました。クラシックギターでした。基本をしっかり学ばなければということで、通信教育の「東京音楽アカデミー」を準と競ってやっていました。準に確認したところ「その教材は知り合いからの頂き物。知り合いの彼(母の同級生の息子さん)は私たちより4~5歳年上でローリングストーンズマニアだった。」という記憶でした。
準はどんどん進んでいきますが、自分はあまり楽しくなくて、先にすすめなくなり、もっぱら、覚えたギターのコードを弾きながら歌っていたように思います。それは楽しかった。だから次はフォークギターが欲しくてたまらなくなりました。ポールサイモンのギターが好きで、耳コピーで一生懸命練習しました。フォークギターは多分高校に入ってから買ったんだと思います。フォークギターはこの時期から高校3年生まで、かなり練習しました。(次回へ続く)
M岡陽一(K-Dream)

彼から届いた原稿は、まだまだ続いています。今回は、そのほんの一部を紹介しました。出会いがあって、同じ楽しみを持ち、同じ時を過ごした二人ならではのエピソードでしたね。次回は、高校時代の音楽生活や、あの「最初で最後のコンサート」つまり米原バンド(K-Dreamの前身)誕生の頃のお話の予定です。お楽しみに。

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