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2017年08月06日

青春のかけら「嘆きのインディアン」

夏になるとカレーが食べたくなる。クラス幹事会のときに金沢カレーの話題になったこともあって、無性に食べたくなった。無印良品のカレーはどれも旨いが、少し我慢して今日は金沢カレーにしようか。Facebook桜27に、東京在住のS美さんがアルバ(正式にはカレーの市民アルバというらしい)のことを投稿していた(東京にもあるんだね)。
金沢カレーは僕たちにとっては青春の味だ。アルバ、ターバン、インディアン、チャンカレ。どれが30年前からあったかなかったか正確な記憶はない。人それぞれなのだが、僕にとってはインディアンカレーが一番思い出深い。インディアンではヤサタマスパ(野菜玉子スパゲッティ)と隠語で注文するのが通な気がしていた。なくなってしまったのが残念な思い出の味だ(1軒だけ内灘方面にあると聞いたことがあるが不明)。
そもそも「金沢カレー」という表現は、ごく最近のもので、札幌スープカレーや横須賀海軍カレー、広島カキカレーなどと並んで紹介されるようになった際に、誰かが言い始めたものだという。東京では、ゴーゴーカレーが代表格になっているそうで、金沢市民は「???」なのも面白い現象だ。松井秀喜にご当地のカレーを届ける、というテレビ局の企画で有名になったとか。背番号をもじったのかな。もちろん当時の僕たちにとっては、すごい御馳走で、めったに食べれた訳ではなかった。
北陸鉄道がストになるとバスが止まって、桜丘から香林坊まで親友のK中君と歩き、香林坊のインディアンに入った記憶がある。固くて小さいハンバーグも、薄くて衣だらけのトンカツも、ピーマン味のナポリタンも、今でも美味しいと思えるのは青春の記憶が調味料だからだ。

後日談
この記事を読んだY君(ホームページ初代編集長)からLINE27期に新情報の投稿があった。インディアンではなく「インデアン」が正しい表記だった。いったん店舗数が減ったが、いまは経営者が代わり新たに複数の店舗を構えていた。40年という時間の中に様々なドラマがあったのだろう。Y君から「仲間を募って一緒に食べに行こう」と嬉しいお誘いを受けた。外は台風5号の通過で荒れているが、気分は夏色になった。

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