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2017年08月12日

企画の下見についての小話「あの日に帰りたい」

B面企画の下見は楽しい。正しく言えば企画の段階は楽しいのだが、実行はどうしても難しい。
再びZ団が集合してキャンプ&BBQ(バーベキュー)企画の下見に行くことになった。夏はキャンプだ、と今回は目的地(会場)探しのドライブだ。仮の企画タイトルは「気分はグランピング」という。
「老人と海」というヘミングウェイの名作があるが、自分たち老人にとっての夏の海は地獄そのものだ。なので今度の舞台は海ではなく少し涼しそうな「山」ということにした。そして、会場を回るうちに「夏はやめて秋にするか」などと、だんだん弱腰になっていった。この感覚こそグランピングの背景なのではないかと自己弁護している。
車で移動する途中は、若い頃のキャンプの思い出話になった。珠洲の海岸でムチャしたこと、悪友K中くんが手取川でおぼれたこと、海のマージャンにロケット花火、大型バルサンでの虫退治、たわいもない会話で、あの頃の気分に浸ることができた。
昼の腹ごしらえに立ち寄ったのは鶴来にある蕎麦の名店「草庵」。ミシュランでビブグルマンを獲得した実力派だ。オーダーは「鴨せいろ」の特盛、天ぷらと出し巻き、どれも絶品だ。ちなみに草庵の女将さんは27期の旧姓Y本S子さんの学生時代の同級生で、当時の彼女の横顔を楽しそうに語り「今度はS子さんと一緒に来てほしい」と頼まれた。
本題の会場探しについては結局NG、どれも帯に短したすきに長しだ。企画の実現のためにはまだ時間がかかりそうだ。この企画のリーダー、つまりキャンプマスターは、I本くんと決まっている。彼と一緒に、また別の候補地への下見のドライブに行くことになる。まあ、面倒だけど、それはそれで、とても楽しい。
ところで「グランピング」の意味については、これを機会にぜひ検索してみてほしい。グラマラス・キャンピングを意味する造語で、今ブームになっているオトナのスタイルだ。

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恒例のYouTube動画付きのスライドショー(K中くん製作)

ちなみに若い頃、仲の良い仲間たちとキャンプに行った手取川渓谷で、K中くんはみんなの目の前で飛び込み、流れて滝つぼにはまり、そのまま浮かんでこない、という事件をやらかした。彼と僕たちにとっては手取川は思い出のつまった場所だ。いつかネタに困ったら編集後記で書こうと思いはじめた。

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