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2023年06月16日

バイヤーさん、ありがとう

そもそも僕は、スーパーマーケットには縁のない男だった。それは家内の担当だからと、ワーカーホリックの昭和おやじは固辞していた。そんな僕があるときから一緒に買い物するようになった。それはずいぶん昔、辞表を出して、長いシゴト人間を卒業した頃のことだ。僕だけヒマだからと、夫婦2人でスーパーへの買い物に出かけるようになった。
当時、まだ不慣れな僕は、あの「カート」を押す旦那さんの姿が「いい感じ」だと思っていて、率先してカートを押していた笑。もう「オレは忙しいんだ」などとカッコつけて家事から逃げる必要もない。多少遠くても、違うスーパーへと買い物に出かけるのも楽しかった。最初はぎこちないカート姿だったと思うが、いつしか自然にできるようになっていった。そんな老夫婦の日常は、今もずっと続いている。

2人暮らしのシニアの日常の買い物は、いつも概ね同じもののリピートばかりで変化もないから、いつしか僕は、小さな刺激を求めるように衝動買いをするようになった。ちょっと面白そうなやつを見かけると、カートのカゴに放り込む。当初は、笑って見ていた家内だが、いつごろからか、カートを僕に渡さなくなった。どうやら、エスカレートする僕の無駄な買い物を阻止するようになったのだ笑。
まぁたしかに、その頃のわが家の台所には、妙な韓国系の〇〇ジャンとか、香辛料やハーブ、〇〇塩とか、なんだこれ、というような瓶詰、レトルト、冷凍食品が溢れていたっけ。年に何度か東京へ行くのだが、その際にも「デパ地下」は必須ルートで、妙なものを見つけると、なんだかんだと理由を付けて、買ってしまうことが多かった。もちろん、大部分は失敗に終わる笑。
とはいえ、新しい定番品は、そんな失敗の中から生まれるものだ。

このスーパー「K」は示野町にあるのだが、品揃えが独特で買い物が楽しくなるから、共働きの仕事帰りに待ち合わせて、ときおり使うようになっていった。通い始めて、もう20年近くになるかもしれない。そんなに大きな店ではないから、品揃えが豊富、ということではない。人びとが普通に買うような定番品を探すと、そこに必ず「これもどう?」という感じで、知らない類似品が横にある。いわゆる比較購買を誘うのだ。
しかし、それらの類似品は、どう見てもマイナーなやつばかりで、日本全国から独自に調達したような、ちょっと変わった商品ばかりなのだ。どうやら、ここのバイヤーさんは凄腕のようで、あれこれ試すうちに、わが家の定番品として加わるものが増えていった。まぁ相性が良いのかもしれない。わが家にとってはセレクトショップ並だ笑。

さっき、台所の在庫品をさがしたら、こんな写真のやつが出てきた笑。これ以外にも、大江のり(味付け海苔)とか、パパヤソース(ウスターソース)がある。セゾンファクトリーのドレッシングもそうかな。どうでもいいが、お気に入りでリピートしているやつばかりだ。
そういえば、かつてここでしか買えなかった商品が、後になって人気になり、アチコチで買えるようになるのをみると、ここのバイヤーさんの先見の明に感心したりする。最近のお気に入りはライオンコーヒー(フレーバーコーヒー)ってやつで、飲んでハワイ気分を味わっている笑。
なかには「月寒ドーナツ」のような特殊なやつ(お菓子)もある。めったに並ばなくて、見つけたときに買わないとすぐになくなるやつだ。きっと僕のような変なファンが多いのだと思う。

ちなみにこのスーパーは市内には何店かある。先日、長坂の店(ここの最新型だと思う)へ行って、また別の新しい楽しさがあることを知った。でもわが家の場合は、やっぱりここ(示野)がいい。ちょっと古い方が似合ってるんだと思う笑。
でも2人暮らしのわが家に小さな潤いをくれるわけだから、ここのバイヤーさんには感謝だな。

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