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2023年06月23日

散歩の途中で「わざとテンションを上げて」

東京駅周辺のニュースポットってやつ
コロナのこともあったから、さすがに頻度は落ちたが、それでもしばしば東京へ行く。そんな話題になると「あぁ、お孫ちゃんに会いに行くんだね」などと言われる笑。でもそれは全く違う。東京へ向かうきっかけのほとんどはオシゴトなのだ。
どこまでが仕事で、なにがプライベートなのかという線引きは難しいものだが、こんな年齢になっても、仕事モードになると血が騒いで表情は変わってしまう。孫と会うときは笑顔の優しいジイジでいたい僕は、あえて会わない、まぁそんな感じだ笑。

この日は昼頃に東京駅に着いた。さっそく「お仕事」開始だ。まだ現役の業界人だから、欠かせない「視察」のための出張だった。
マルチカ、丸の内テラス、ヤエパブ(ヤエスパブリック)、この3か所が僕のこの日の(昼の)主な目的地だった。もちろん、こんな商業ゾーンの名前を書いてもフツーの人には???だろうと思うが、丸ビル、新丸ビル、ミッドタウン八重洲と書けば、少し伝わるかもしれない。
丸の内側のふたつのビルの一部フロアが、コロナ後を見据えた大規模リニューアルで新しくなった。ついで東京駅の反対側(八重洲側)にも新しい商業施設が誕生した(こっちはあのBルガリホテルが入居しているビル)。3か所の目的地はそれぞれのビルの「新しいフロア」に付けられている名称だ。
今回は、東京に誕生した新しいスポット、つまり「尖った」場所だから、少しテンションを上げておかないと立ち向かえない。ジイジはちょっと無理しないとついていけないのだ笑。さっさと片付けて、のんびり自由時間を迎えたい。

東京駅の丸の内側へ出た。ジイジはやっぱり赤煉瓦の駅舎が観たくなる笑。そして丸ビルへと向かった。この「マルチカ」は文字通り丸ビルの地下1階のスイーツとグルメの物販エリアのことだ。美瑛(北海道)の牧場バターを使ったスイーツ店から始まり、話題のスイーツや新型フードが並んでいる。いわゆるデパ地下とは違って、店舗デザインも陳列も、パッケージまでもがクールでかっこいい笑。
この1階には、お目当ての新しいカフェが入居していて(改装の目玉のひとつらしい)、できればそこで食事したいと思っていたのだが、案の定、ものすごい行列で断念した。また明日来るしかなさそうだ。人気の秘密は体験しないと分からない。
お隣の新丸ビルでは、これも大改装された7階へ向かった。レストランゾーンなのだが屋外のテラスが特徴だ。この外テラスがいわゆる「フードホール」になっていて、どの店の商品でもテイクアウトして、外で食べることができる。

7階はテナントが入れ替わって新しさにあふれていた、まぁかっこいいのだ。さっきのカフェは入れなかったから、リストしてあった別の店を探した、モダンメキシカンだ(まぁメキシコ料理には違いない)。都内に系列店が何軒かあるのだが、その最新店舗(小型店)で、どうやら「タコス」専門のレストラン(タケリア)らしい。
とはいえ、ワカモレなどの定番はちゃんとあるし、肉も揃っていてバラエティーに富んでいる。おそらく狭いキッチンだから調理範囲を絞ったんだと思う。でもさすが専門と言うだけあって、焼きたてのトルティーヤで作ったタコスはどれも独創的で旨いやつばかりだった。頼んだメキシコビールにはグラスはなくて、瓶のまま飲んでね、というスタイルだ。まぁジイジも頑張るしかない笑。
このフロアの人気は群を抜いていた。どの店も圧倒的に女性が多いのだが、一番驚いたのは年齢層が高い、つまりマダムたちが元気に楽しんでいるのだ。元々このフロアの空間デザインは素晴らしいのだが、改装でさらに尖って、でもそれが、こんな利用客にちゃんと支持されているのだと思う。
楽しいのは、フロアの顔ぶれが多彩で、アート作品があったり、暗い路地にはスナックや立ち飲み屋もあったり、まさにザワザワしているからだ。今回加わった新しい店も楽しいし、改装された「トイレ」がファンキーで驚いた笑。非日常の場所なのだが、また来たくなる不思議な場所なのだ。丸の内はそもそも日本有数のオフィス街、つまり「平日の街」だったが、今では「週末に遊びにくる街」として浸透したんだと思う。

そんな高いテンションのまま、次はミッドタウン八重洲へやってきた。一転してびっくりするほど静かだった。どうやら巡る順序を間違えた感じかなぁ。目当ての(2階の)ヤエパブ(ヤエスパブリック)は、いわゆるフードホールのことで、一見すると面白そうなのだが、まったく喧騒感がない。テンションは見事に下がってしまう笑。
まぁこんな立地だから、ここ八重洲は(昔の丸の内と同じように)まだまだ平日の街なのかもしれない。そういえば少し前に誕生した虎ノ門横丁もそうだったかな。やっぱりオフィス街だから、訪れた週末は、ここと同じで静かだった印象だ。シゴトとしての専門的なことは省くが、これも尖がった新しい施設の一方の現実なんだと思う。再度来るのはいつになるか分からないが、いずれ沸いて楽しくなることを期待しておこう。
後日のこと、銀座にあった石川県のアンテナショップが、このビルの隣あたりに移転するニュースを知った。オープンは来年3月?らしい。さて、どうなるのかなぁ。

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