toggle
2023年07月28日

ただ食べたくて「昔のファンだから」

僕はハンバーガー好きだから、こんな年齢にもかかわらず、しばしば食べる(頻度は減ってしまったけど)。クラフト品のような個性的なやつにも目がないが、そんな本格的な店はなかなかないから、食べるのはもっぱら近所のMCだ。まぁMCのファンということかな笑。
朝マックとか、ひるまックとか、いつもはセットが主体だが、ときどき(空腹のときだけ)単品を2個食べることもある。2個目にするのは決まってフィレオフィッシュだ、サイズが手ごろなのがいい笑。

スマホの中には、そんなハンバーガーの画像がいくつか残っている。とはいえ、ハンバーガーの写真を見ても、そのまま商品名がわかるわけじゃない。昔から食べてるやつは大丈夫だが、次々に登場する新商品は覚えているはずがない。だから最近は、パッケージの写真も撮るようになった笑。でも、写真に味の記憶はない。覚えているとすれば、これはダメだったとか、まぁまぁだったとか、そんな感じだ。
MCだけじゃなく、今の時代の売り手は、買い手の「ファン」のために、矢継ぎ早に新商品を発売する。ヘビーユーザーにはニュースや刺激が必要なのだ。だからときどきCMにほだされて、食べたくなって試すのだが、個人的には失敗続きだ。たぶんだが、僕はもう「昔のファン」に過ぎないのだ。
だから、いまだにビッグマックがご馳走だし、チキンタツタは発売のたびに買いに行く。どうか、フィレオフィッシュだけは無くさないで欲しいし、クオーターパウンダーの復活を願ってる笑。

ある日の朝、カリフォルニアの「In-N-Out BURGER(インアンドアウト・バーガー)」が、恵比寿にポップアップ(1日だけの店)としてオープンした、というニュースを目にした。駒沢通りに1,000人以上の列がついたらしい。
僕にとっては、うん十年前の視察のたびに食べていた西海岸だけのローカルなハンバーガー店だ。メニュー数も少なくてシンプルでオーソドックスな、つまり特徴のないハンバーガーの記憶だ。だから当時は繁盛の理由が分からなかった。
後年になって、この店は「カスタマイズ」が人気なのだと知った。現代で言えばスタバの「裏技」に似ている。つまり具材やトッピングなどを駆使して「ファン」が自分だけのオリジナルを作って楽しむ店。それが人気の根本らしい。まぁ英語が苦手の僕には理解出るはずもなかったのだ笑。
まぁ、確かに僕は(僕たちは)、スタバに行ってもシロップやチョコチップの追加とか、ソイミルクへのチェンジなどはできないわけで、出された商品をそのまま楽しむしかない笑。つまり、今の時代のファンにはなれないのかもしれない。今の若い人たちは凄いのだ。

そんなニュースがきっかけで「いつもと違うハンバーガー」を食べたくなってしまった。そして選んだのは、MOSだった。僕にとっては10年に1度くらいしか食べないハンバーガーだ笑。誤解があっては困るのだが、MOSは20代?の頃はよく食べたし、決してまずいと思ったこともない。むしろ美味しいという記憶しかない。日本で生まれた日本人のためのハンバーガーだから、美味しいに決まっている。
でも当時食べなかったのは、あの某フライドチキンや某ドーナツと同じように、シゴトとしてグローバルなものの方に興味を持っていたからだと思う。それが染み付いて、もはやMCが習慣になっているのかもしれない。
さて、MOSのことは何も分からないから、ドライブスルーではなく、オーダーカウンターに立つことにした。メニューを見れば今のオススメも分かるはずだ。とはいえ知らない商品名ばかりだ。一番上に、ひときわ大きく扱われているのは「海老カツバーガー」だったから、それを単品で選んだ。ソースが新作らしい。そして、懐かしい「モスバーガー」も選んだ。あのたっぷりのミートソース(トマトソース?)のやつだ。まぁ僕にとっては2品目のフィレオフィッシュのような位置づけかな笑。

出てくるのが遅いことは覚えていたから、持参した本を読んで待っていた。コーヒーだけ先にもらえば良かったが後の祭りだ。そして、運んできてくれた2種類のハンバーガーを見て驚いた。MOSのハンバーガーってこんなに大きかったっけ笑。
懐かしのミートソースは、やっぱり旨かったのだが、上手に食べれなくて、包みの中(バーガー袋)に、ソースだけたっぷり残ってしまった。口の周りもベタベタだ笑。でもやっぱりハンバーガーは、ワシワシかぶりつくのが旨い。で、満腹になった、明らかに2個は食べすぎだ笑。
さて、これでまた、しばらくMOSは食べなくなると思う。とはいえ、MCの新作が食べたい訳でもない。結局、昔のファンは昔のままで十分満足できるのだ。

Other information