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2023年08月18日

似たもの兄弟の北海道旅

同級生のみんなの中には(当たり前だけど同じ年齢だから)子供や孫たちとの家族旅行ってのを楽しみにしている人も、案外いるのだと思う。僕もそんな一人だ。コロナの風潮が変わったから、家族の旅も解禁だ笑。
この日、僕と家内は誰もいない小松空港で、ゴルゴ13のポスターに見送られ、札幌便に乗った。ポスターの彼は外務省のお手伝いをしているようだ。でもまぁ老夫婦にとっては、さすがに海外はまだ無理かな笑。

コロナのさなかの頃、大好きな旅に出れない僕は、この編集後記に「妄想の旅シリーズ」という原稿を書いてた。まぁいずれ「こんな旅」ができる日が来たらいいなぁ、という内容のやつを10編くらい書いたかな。そんな妄想の旅の舞台のひとつに北海道があった。思い出の富良野と美瑛、そして今話題のリゾート地「ニセコ」を訪ねるドライブ旅のプランだった。
そして先日、ひょんなことから、そんな北海道旅が実現することになった。きっかけにしたのは両親が眠る(分骨先の)北海道の墓参りだ。僕は4人兄妹の長兄なのだが、兄妹それぞれに(つまり4チームの)墓参りを兼ねた家族旅行を約束をしたのだ。
日程はそれぞれの兄妹に委ねるが、母親の一周忌として年内に計画すること。家族単位で行くこと。ルートは自由だが石狩の墓参りだけ必須。約束とは言っても、そんなアバウトなものだ。さっそく三男家族は6月に、そして長男と次男は7月の連休に、長女家族は9月に、それぞれ向かうことになった。

長男チームの僕は、もちろん「妄想の旅・北海道編」の完全実行を目論んだが、そうそう上手くいかない。今回は4人の孫たちを含め合計10人の旅で、どうしても子供向けの計画になってしまう。旭山動物園やトマムが浮上した。逆方向のニセコ方面は断念するしかない笑。
ところが、兄弟というのは、どこか似た思考回路があるものだ。次男たちは、同じ連休に函館から入ってニセコを目指すのだという。なるほど、ニセコは次男に譲ることにしよう。後日、彼らの話を聞いて楽しめばいい。兄弟の話を合わせれば、妄想の旅が完成することになる。
いわゆる兄妹LINEというやつがあって、旅の途中の写真や情報をやり取りすることにした。そもそも母親の介護や治療の頃に、兄弟間の連絡用として始めたから、決して楽しいグループLINE、という感じではなかったのだが、今になっては大事なコミュニケーションツールだ。
先に北海道入りした僕は、すすきのレポートを送った。やっぱり次男は、そんな僕の地元グルメやBARの写真に反応してくる。まぁこの辺りは僕と好みが似ているからだ。翌日からは孫たちが合流するから、長男のLINEはファミリーレポートになっていく。もちろん中には墓地の写真もある。まぁ証拠写真だな笑。

少し遅れて函館から入った弟からの話題は、チャーミーグリーンのCMで有名な八幡坂(老夫婦が手をつないで歩く函館の坂道)や、旨そうな「ウニ丼」の写真でスタートした。彼が僕に送るつもりのニセコの写真は、晴れた羊蹄山の予定だったらしいが、撮れたのは雲に隠れたそれだった笑。まぁ天気に恵まれなかったのは長男チームも同じだ。雨の美瑛は絵にならない笑。
弟夫婦は翌日積丹半島へ向かうようだ。あの積丹ブルーの海と、有名な「積丹のウニ丼」を目指すらしい。またウニかよ、と思ったが、どうやら7月の積丹半島はバフンウニ漁で賑わうようだ(道はウニ渋滞するらしい笑)。ウニ好きな弟たちにはたまらない魅力なのかもしれない。
ちなみに上の写真は、その積丹の立派なウニ丼(バフンウニとムラサキウニの二色丼?)だ。マシマシと書いてあるから大盛かもしれないが、その値段を聞いて驚いた。桁がひとつ違ってた笑。もちろん僕のスマホの中にも、この旅で出会った海鮮丼の写真がある。定番の鮭いくらの親子丼とか、変わり種では、炙りマグロの山ワサビ丼というやつも食べた。でも、このウニ丼には勝てそうにない。
彼らは気軽にレンタカーをあやつり、何か所か温泉地によって、素朴な湯を楽しむ予定らしい。次男たちは大人の北海道旅を満喫しているようだ。まぁ墓参りも忘れないようにね笑。

旅が終わった数日後、そんな次男からLINEがあった。数本のウイスキーの写真だった。どうやら余市のニッカ醸造所(ウイスキー工場)に寄って、限定品を買い、その宅配便が届いたらしい。さすがに限定品のシングルモルト(3種類)は、見たことのないパッケージで面白そうだ。
さすが似た者兄弟だ、彼は僕の好みを上手に突いてくる。後日、これを一緒に飲み比べする約束をした。まぁ、それぞれバラバラの北海道旅の反省会ってところだ。

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