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2023年11月10日

映画の時間「まつわる話を書くんだけれど」

いつものように、僕が観てきた映画のハナシだ。いつものように、ネタバレにならないようにと「本編にまつわるハナシ」を書こうとするのだが、いつものように、これがなかなか難しい。
原稿のアイデアのきっかけにするのは、登場するキャラクター、それを演じる俳優さん、監督、ストーリーの舞台や時代背景、原作のこと、過去の記憶・・・まぁそんな色々だ。とはいえ、まつわるハナシをいつも思いつく訳でもない。だから書けないときは全く書けない笑。まぁ無理やり書くには書いてみるのだが、そんな場合は概ねハナシが面白くなくなる。こいつはダメかな、と判断すれば、ボツにする笑。最近それが続いている。
そんなこんなで、今回はそれを逆手にとって「原稿をボツにした映画」のハナシを書こうと思いついた笑。とはいえ映画は面白かったから、僕の編集後記の出来とは何の関係もない。

たとえば少し前(9月になった頃)のこと、Kングダムの最新作を観てきた。ちなみに家内の賛同は得られず、観たのは僕一人だ。映画版はシリーズ3作目らしい。原作は漫画だから僕との接点はない。たしか、コロナ自粛が激しかったころに、某国営放送がアニメシリーズの放映を始めて、ポツポツと見始めたのがきっかけだ。
すでに大きな話題だったから「話題についていけるように」見ておこうか、という感じだったと思う笑。古代中国の歴史がベースだから、たしかに昭和生まれのオジサンにも、面白い、と言わせる力があった。とはいえ知ったのは途中からだから、分からないこともたくさんある笑。
なにより、登場人物が多すぎて覚えていられない。さらに中国の人名だから読めないような漢字ばかりで、どうしようもない笑。登場する武将たちが面白いのだが、その名前が読めないのだ。まぁ漢字を記号として認識してる感じかな笑。だから話せないし書けもしない。
何を言いたいかというと、おそらく、家内をはじめとして縁のない人には全く興味がないはずだ、と思ったのだ。僕の力量では面白さは伝えられない。つまり、どう書いても「何が面白いのか分からない」という読者の顔が頭をよぎった。それがボツの理由かな笑。つくづく池上彰さんの「分かりやすく解説するチカラ」を尊敬する。

さらに別の話題作のことだ。主人公の整(ととのう)くんは、とにかくよくしゃべる。ダッフルコートにモコモコのマフラー姿の彼が、今回巻き込まれる事件(まぁ謎解きかなぁ)の舞台は広島だった。たくさん流れた予告編には八墓村を思わせるシーンもあって、僕たちの世代にとっても何かと興味深かった。
こっちの映画は、家内の賛同は容易で、すぐに実現した。予想を超えるほど面白いストーリーだった。なので後日、ここに書こうとアレコレ頑張ってみたものの、何のネタも浮かばなかった。
無理やり「広島」のことでも書くか、などと思ったが、思いついたのは尾道のことで、整くんが歩いた冒頭の有名な場所は、どれも行ったことがない笑。食べ物のことで言えば、広島焼や彼の好物のカレーが浮かんだが、この映画のシーンに登場したのかどうか覚えてなかった笑。
覚えているのはパンツのことや、彼の名セリフなのだが、それを書くわけにはいかない。そうこうしているうちに時間ばかりが流れ、いわゆる「旬」のタイミングを過ぎた気がして、書くのを断念した。
ちなみに、僕のカレーのハナシは、意外に面白く書けるかも、などと新しいネタを思いつくことができた。要するに整くんの好きなカレーとは正反対なだけだ。だから、いずれ書こうと思う、整くんアイデアありがとう笑。

最後に余談をひとつ。前述のKングダムで、俳優のO沢たかおさんが、キーキャラクターを見事に演じている。彼の役作りっていうのは凄いと思う。そんな彼が、今度は極めて魅力的な艦長として主演する沈〇の艦隊という作品が上映中だ。僕にとっては観たい映画なのだが、これまた一人で観るしかないと確定した。
ところが観に行った日、チケットを買う際になって財布を忘れたことに気付いて、断念するハメになった笑。めったにないことだから、歳なのかなァ、などと、ちょっとテンションが落ちてしまった。
観るのはやめて、漫画のほうを探して大人買いしようかなぁ、そう思って調べてみたら、全32巻もあるとわかってギブアップだ。やっぱり観に行くしかない。だけど、それをネタに書くことは、たぶんない。どうせ潜水艦のハナシでしょ、などと言われて、とてもウケそうにない笑。

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