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2019年05月31日

映画の時間「T-レックス」

爺「一番好きな恐竜はなに?」、孫「ティラノザウルスだよ」、爺「T-レックスね」、孫「・・・・・?」。4歳の孫と爺の会話だ。当たり前だが、4歳児にT-レックスは通じなかった。孫は会話を無視して恐竜図鑑をめくっている(笑)。妄想癖のある「爺」は、T-レックスから、映画ジュラシックパークを思い出していた。そして同じように英国バンドT.Rex、さらにその代名詞の楽曲「20th Century Boy」、それを主題歌にした、浦沢直樹原作の「20世紀少年」映画版へと妄想が続いていった。
テレビではブラックホールの撮影に初めて成功した、大ニュースだ、と騒いでいる。爺にも、恐竜や宇宙の謎や、そんなSF世界にあこがれた普通の少年時代はあったんだよ。いつの日か孫たちに語りたい気もする。孫たちが聞いてくれるかどうかは分からない(笑)。

スピルバーグの映画ジュラシックパークが上映されたのは1993年らしい。子供の頃、図書館で見ていたイラストの恐竜たちが、大きなスクリーンの中でリアルに「生きている」ことに驚いていた。当時はバイオテクノロジーが注目されている時代で、ストーリーに説得力があったのかもしれない。ハリウッドが大金を使ってCG化していたことも、ヒットの要因だと思う。この映画から、恐竜は、動き、走り、吠えるものになっていった。ラプトルという恐竜は、僕たちの少年時代にはなかったと思う。映画で初めて知ったのだが、群れで狩りをするなど、賢くて俊敏な姿に、妙なリアリティーを感じた。その後、たしか5作までシリーズ化されたが、どれもよく似たストーリーで区別がつかないし、どこまで観たのかは覚えていない。いったん興味はなくしたのだが、未発表の第6作があるようだ。完結編になるのなら、観てみることにしようかな。

この日は、孫のリクエストで勝山の恐竜博物館にいた。田んぼのど真ん中に誘導看板がわりの大きな恐竜のオブジェが出てきたり、敷地の坂道の斜面に、発掘中の骨に見えるオブジェがあったり、福井県は頑張ってるなぁ、と感心していた。ドーム型の博物館の入り口ゲートから、長い長いエスカレーターで、地下3階くらいまでずーっと降りていく。暗い地下の世界へと導かれるようで面白い。順路を進むにしたがって恐竜の世界に入っていく。大きなティラノザウルスが動く姿に驚かされたり、巨大な全身骨格標本が40体ほど並ぶ姿は圧巻だ。ここは展示を見るという機能だけでなく、発掘の体験や、学習教室の機能もあり、単なるエンターテイメントだけではない。今のところ福井県イチオシの観光スポットだな。ちなみに恐竜博物館の玄関にある館銘碑には「フクイラプトル」のブロンズ像が乗っている。福井県で発掘され命名されたフクイラプトルは、この博物館のキャラクターとして、碑の上にちょこんと乗って、今日もたくさんの利用客を迎えている。

ところで映画ジュラシックパークのテーマソングはどんな感じだったっけ?、頭の中にはT.Rexの「20th Century Boy」のイントロしか出てこない(笑)。

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