散歩の途中で「並木通りを歩くと」
今回は銀座の並木通りに出没した。何のことはない、アド街ック天国で「銀座並木通り」をやっていたのを観て、思い付いたからだ。部分部分では行ったことはあっても、並木通りをず~と歩く、などとは想像したことがなかった。だから番組を見たとき、ナイスアイデア、と膝を打った。詳しいことは分からないのだが、銀座並木通りは、新橋駅のあたりから京橋方向へ、概ね南北に走る通りで、大きな外堀通りにちょうど並行して走る、歴史ある通りなのだそうだ。ちょうど、M印良品の銀座店が旗艦店として、有楽町から銀座へ移転オープンしたから、そこをゴールに散歩することにした。そこには扱い商品で作ったM●JIホテルもオープンしたから、ちょっと興味深かった。
この日の散歩のスタート地点に選んだのは、新橋方面にある「NAMIKI667」という店のテラス席だ。番組の「ベスト20」の第16位、Hホテルの3階にあるオールデーダイニングで、テラスからは文字通り、並木通りが見下ろせるので、座ると、とても気分がいい。柄にもなくオーダーしたのは、ぶどうのパフェなのだが、これが驚くほどのツワモノで驚いていた。濃厚なぶどうの果汁を使った2種類のジェラートと皮ごと食べる黒ぶどう(ナガノパープルかな)をふんだんに乗せてある。さらにブルーベリーやラズベリーをアクセントに使った一品で、楽しくそして美味しい。
このホテルの建物1階の路面には、RレックスとかVィトンとかの高級ブランドが入居していて敷居が高い感じだが、銀座には、こんなオトナな遊び心が似合うと思う。テレビでは、たくさんの老舗、星付きのレストランや、有名な寿司、さらに日本の宝「天ぷらK藤」なども、並木通りの顔ぶれとして紹介していた。そんな店を、あれこれ探しながら歩くのも楽しい。
静かな並木通りの散歩だったのだが、晴海通りを渡ったあたりから、明らかに人が増えて、歩道は混雑していった。目的地のM印良品は、ちょうどマロニエゲートの裏あたりにあった。店内に入ると、いきなり焼きたてのパンの香りがした。なんとパン屋がある。正面は野菜売り場で、センス良く商品がプレゼンテーションされていた。ブレンドティーの売り場は圧巻のビジュアルで、歩くだけで楽しい。地階のダイニングから順に、上の階へとエスカレーターで回るのだが、どのフロアも空間づくりは素晴らしい。あちこちで足が止まり、どんどん買い物気分になっていく(笑)。危ない危ない、買い物スイッチが入ったら、また無駄なものばかり買うことになって、あとから後悔するはずだ。それほど、ここは楽しい。
M印良品銀座 shop.muji.com/jp/ginza