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2020年12月11日

運がいいとか悪いとか

この日の朝の「めざまし占い」の最下位は射手座だった。朝のテレビは壁掛けの時計みたいなもので、点けていても観ているわけではない。でも、自分の星座が最下位の時だけ、その話題が耳に入って、思わず目が行ってしまう(笑)。もちろん、占いを信じているわけではないのだが、何かのきっかけで、身の回りに注意してみたりするものなんだろう。

古い記憶を振り返ると「占い」に興味を持った時期もあったように思う。とはいえ、それを信じていたわけではなく、周囲とのコミュニケーションのネタに過ぎなかった気がする。だから、運がいいとか、悪いとか、今日はついてるとか、ついてないとか、そんな、どうでもいい話題と同列だったように思う。もちろん「運が悪くて、ついてない」話が多かったと思う。まぁ昭和人間の僕の場合、それは今も変わらないかもしれない。
運がいいとか~悪いとか~と、さだまさしの暗い歌を聴いていた気はするし、映画の予告で見ていた「世界一運が悪い男・ジョンマクレーン」なんかは、きわめて昭和的なキャッチコピーなんだと思う。昭和の楽曲の歌詞にはネガティブな単語が多くて、平成以降のそれはポジティブなのだそうだ。令和に生きるジジイは、もっともっとポジティブにならなきゃダメなんだな(笑)。

仕事柄、僕は多くの中小企業の経営者と交流してきた。若いイマドキの経営者は総じてポジティブ思考だったし、昭和的なベテラン経営者の方々は、存在感があって、ある意味で堅実慎重な印象を持っていた。僕にとって意外だったのは、ベテラン経営者の多くは「自らの運気」を大事にしていることだった。総じて、神仏や行事を大事にするし、心身ともに健康であることを第一にしている。この「心が健康だ」というのがミソなのだろう。
神仏への帰依と同様に「占い」が経営者の意思決定の場面に使われていたケースにも何回か出会ったことがある。なぜ?どうして?は愚問なのだろう。経営者は「孤独」だから、何かに頼ってみたいと考えるのかもしれない。知り合った経営者の中には、手伝う「僕」のことを、占いで診断していた人もいた。どうやら、当時の僕の運気は「最強の期間」にあったらしいのだ(笑)。真顔でそう告げられると、なるほど、そうかな、思い当たるフシもあるかな、などと思ったりしてくる。ダメな結果より気分がいいに決まっているが、なんだかなぁと、複雑な気分だった。
どなたに見てもらったのかは知らないのだが、真剣な先方を前にして、少々怖くなって、距離を置いたのは間違いない。それ以降、僕は自分のプロフィールをお渡ししないことにしている。なにせ誕生日は危険なデータなのだ(笑)。

さて、最下位・射手座の今日のラッキーメニューは「ミネストローネ」なんだそうだ。あるときは「もずく酢」だったこともある(笑)。まぁ僕は、買うことも食べることもないと思うが、気にする人なら、カラダにいいものを食べようか、などと思い直すものなのかもしれない。あれから何年も経つから、僕の運気は最強の期間を抜けて、もはや下降していることだろう。今度の年末ジャンボ宝くじは、どうしたものかな。

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