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2021年01月15日

ただ食べたくて「オアシスの肉ぶっかけ」

こんなに雪で苦労しているときに、旨いうどんが食べたくなった(笑)。なぜ、と言われても困るのだが、食べたくなったから仕方ない。雪かきのとき、あの晴れ間の青空を見て、少しホッとしたからかもしれない。でもこの雪だ、遠出はできないから、行くなら近所しかない。
何年か前の悪夢の再来だった。この連休に雪と戦ったのは、27期のみんなも同じだっただろう。誰もが老体にムチ打って頑張ったはずだ。おそらく連休明けの火曜日も、職場の除雪に追われたのではないだろうか。
海に近いこともあって、わが家のまわりの積雪はテレビのニュースに比べれば、少ないのかもしれない。とはいえ、週末は朝から町内あげて、延々と除雪を繰り返していた。今年は珍しく除雪車が何度も入って、家の前をきれいにしてくれるのだが、そのたびに駐車場が大きな雪のかたまりに塞がれてしまう(笑)。せっかく雪かきしたのに、とは思うが、まぁ、そうは言っても除雪車が入るのに越したことはない。

北陸道の徳光パーキングには、「ハイウェイオアシス」と呼ばれる施設が併設されている。その代表格は2階建ての商業施設だったが、破綻、再開を繰り返して、結局その建物は取り壊された。いったん更地になった場所に、まずコンビニがオープンし、次々に飲食店が建てられ始めた。海鮮丼とか牛丼の店など、どれも単独の建物で、パーキング利用客には便利になったと思う。利用するのは高速道路のドライバーだけではなく、地元住民をはじめ、裏の一般道を利用するトラックや営業マンたちだ。だから、こちら側の駐車場が新しく拡大整備されたのだと思う。
そんな店の中に「讃岐うどん」の専門店が誕生した。なので、熱々のうどんをめがけて、田んぼの中のいつもの一本道を走ろうと思った。ところが一面の雪で、かすかな「わだち」しかない。対向車が来たら万事休すだ、遠回りするしかなかった(笑)。
朝の9時だというのに、駐車場には大型トラックが何台も並んでいた。高速道路側にもたくさん駐車している。そうか、雪の大渋滞で動けないのは、ここも同じなのだ。トラックの荷台の「ほろ」が雪で潰れて、それを始末している人もいる。コンビニには運転手らしき人がたくさん出入りしている。なるほど、ここなら安心かもしれない。そういえば温浴施設もあるんだった。その気になれば温泉で気分転換もできる。ベタな表現だけど、彼らにとっては「オアシス」ということかもしれない。

その店は「Kがね製麺所」というのだが、僕は2回目の来店だった。初めて訪れたとき、名前も知らないし、なんとなく「あのM亀製麵のようなやつ」だろうと思って入った。外観も内装も、それよりチープなので、まったく期待しなかった。でも、食べて驚いたのだ。あの本場の讃岐うどんだった。こんな場所に?と不思議に思ったくらいだ。麺の食感は好きなモチモチのタイプで、何より香り高い「あごだし」がとても旨い。チェーンなのかどうかは知らないのだが、とりあえず普段着で出かける近所の店としては二重丸だ。
おすすめは、今のところ「温玉肉ぶっかけ」だ。まぁそれしか食べてない。あごだしに甘めの肉汁が重なって絶品になる(笑)。あのセルフスタイルなのは同じだから、欲張ると天ぷらなんかをアレコレ選んでしまって、おなか一杯になる。特に、ここの「鶏天」は、とても大きくて、食べ応えがある。しかも揚げたてで旨そうなので、今日もリピートしてしまった。寒い日に熱々のうどんや天ぷらは、やはり嬉しい。これもオアシスってやつかな。
いざ食べようとして気付いた。箸が持てない。雪かきの後遺症で腕や肩も痛い。なにより右手の親指と人差し指のあいだの部分が、ピクピクけいれんを始める始末だ(笑)。まぁ、ぶっかけだから箸が使えなくても何とかなるかな。帰ったらバンテリンを塗りまくって雪かきの再開だ。

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