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2022年03月18日

肉の日の醤油、塩、味噌

韓国商材を扱う会社の社長さんが教えてくれた。8月29日は「焼肉の日」なのだそうだ。8・2・9の語呂合わせなのだろう。そして、毎月29日は「肉の日」らしくって、スーパーの肉売り場でさかんにPRしているそうだ。さらに、2月9日だけは「お肉の日」と呼ぶのだそうだ。「お」が付くかどうかの違いに思えるが、うるう年を除けば、2月には29日がないから、遅れて制定されたらしい。
まぁ、日ごろ焼肉を食べない僕にとっては、知らないことだらけだ。そんな各種の「ニクの日」ってのは、肉屋さんや焼肉店は忙しくなったりするのかなぁ。いまの若者やヤングファミリーなら、どこかでバーベキューでもやるのかもしれない。バーベキューと焼肉を同列にしてはいけないが、日本人はつくづく焼肉好きなんだと思う。

子どもの頃の思い出の中に、親父に連れていかれた焼肉店の光景がある。当時は「ホルモン焼き」とか「とんちゃん屋」と呼んでいたかもしれない。キムチは、朝鮮漬けと言っていたような気もする。
一軒は、町内のカウンターの店で、割烹着のおばちゃんが一人でやっている店だった。カウンターにはスリットが入った鉄板の焼肉コンロが並んでいて、脂で汚れたホースがむき出しだった気がする。出てくるタレの小皿には唐辛子やゴマがたくさん浮いていた。このタレは甘くて、とても美味しかった気がする。とはいえ、この店の焼肉は、にんにく臭い記憶として、子供心に刷り込まれたと思う。
もう一軒は、大きなガラス瓶がたくさん並んだ店で、瓶にはマムシをはじめ様々な「ゲテモノ」が漬け込まれていた。これは〇〇の肉だ、とか父親からウソを教えられ、怪しくて何も食べれなかった気がする(笑)。まぁ、子どもの僕にとっての焼肉は「怪しい大人の食べ物」だったのだろうと思う。

この日に会ったその社長さん曰く、今の若者たちは、焼肉は「タレ」と「塩」の2種類しかないように思い込んでいるフシがある。一般的に、肉に軽く塩コショウして、焼いて、食べるときに「タレ」につけるか、塩したやつを、そのまま食べるかのように思われている。作り方は人それぞれの好みだから、正解不正解があるわけではないのだが、焼肉屋さんの場合は、もう少し専門的にやっているらしい。だから家庭でやるより美味しくなるのは間違いないそうだ。
たとえば、焼肉のタレには「もみだれ」と「つけだれ」の2種類があるらしい。もみだれは焼く前の部位にもみ込んで味を付けるもので「醤油だれ」「塩だれ」「味噌だれ」の三つがあって、それを部位やメニューごとに使い分けているそうだ。だから旨いのだ。醤油、塩、味噌と並べるとラーメンのことのように聞こえて面白い。社長さんはプロの技のハナシをもっとしたかったようだが、僕がラーメン談議に持ち込んで会話を切り上げた(笑)。

この日、27期のグループLINEに、2月22日は猫の日(にゃーにゃーにゃーかな笑)だという話題があがった、さらに毎月22日は「金沢市民おでんの日」らしい。おそらく日本中どこかで〇〇の日がたくさん生まれているのだろう。ご商売にとってどうかは分からないが、何かを思い出したり、誰かとの会話のネタになったりと、とても役立つことなんだろうな、きっと。

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